6.2.1 業務ステップの状態
業務ステップの状態と遷移を次の図に示します。
業務ステップの状態を次に示します。
- 初期
-
業務ステップが生成されたときの初期の状態です。
- 実行開始可能
-
業務ステップとして実行できる状態ですが,まだ実行開始されていない一時的な状態です。
- 実行中
-
業務ステップが実行されている状態です。
「実行中」状態の場合だけ,業務ステップに含まれる作業を「実行中」状態にできます。
また,「実行中」状態の場合だけ,業務ステップの評価が行われます。
- 実行開始不可
-
案件が「実行停止」状態のため,業務ステップを実行できない状態です。
案件が「実行停止」状態から再開されたときに,業務ステップも「実行開始可能」状態になります。
- 実行停止
-
業務ステップの実行が中断された一時停止の状態です。
「実行停止」状態の場合,業務ステップは完了できません。
また,「実行停止」状態の業務ステップに含まれる作業は開始できません。ただし,すでに実行されている作業はそのまま実行されます。
なお,「実行停止」状態の場合,業務ステップの評価は行われません。
- 実行省略
-
業務ステップが何も実行されないで完了した状態です。
案件が遷移していく過程で,業務ステップを通らないで案件が完了した場合に,この業務ステップは「実行省略」状態になります。
- 遷移可
-
業務ステップが完了し,次の業務ステップへ遷移できる状態です。
業務ステップが「遷移可」状態へ遷移した場合は,対象となる業務ステップに含まれているすべての作業は「終了」状態です。
- 遷移済
-
業務ステップが次の業務ステップへフロー遷移した状態です。
- 強制終了
-
業務ステップが強制的に終了された状態です。
業務ステップが「強制終了」状態へ遷移した場合は,対象となる業務ステップに含まれているすべての作業は「完了」状態または「強制終了」状態です。
なお,強制終了された業務ステップは,次の業務ステップへ遷移されません。
このとき,ほかに「実行中」状態の業務ステップが存在しない場合は,案件を強制終了する以外の操作ができなくなるため,注意してください。
また,実行中の業務ステップが存在している場合でも,待合ノードに続く業務ステップを強制終了すると,案件は待合ノードから遷移されなくなるため,注意してください。