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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow システム構築・運用ガイド


付録H.10 アプリケーション呼び出しサービスを複数インポートする

アプリケーション呼び出しサービスのEARは1つのJ2EEサーバに複数インポートできます。

重要

この項の内容は,アプリケーション呼び出しサービスに関する性能要件がある場合に参照し,検討してください。

1つのJ2EEサーバにインポートできるアプリケーション呼び出しサービスのEAR数は最大8個です。また,J2EEサーバを複数構築して総EAR数を9個以上にすることもできます。

〈この項の構成〉

(1) 複数インポートするのが有効なケース

アプリケーション呼び出しサービス(EAR)を複数インポートするのが有効なケースは次のとおりです。

(2) 総EAR数の検討

アプリケーション呼び出しサービス(EAR)を複数インポートする場合,無駄なアプリケーション呼び出しサービスが生じることを防止するために,総EAR数は次の式を満たすように決定してください。総EAR数とは,すべてのJ2EEサーバのアプリケーション呼び出しサービス(EAR)の合計数です。

総EAR数<=アプリケーション呼び出し制御情報の登録数

式中の「アプリケーション呼び出し制御情報の登録数」は,次の表の項番1,2,3を合計したものです。

表H‒1 アプリケーション呼び出し制御情報の登録数の計算に必要な情報

項番

種類

カウント方法

1

ref識別子共通設定

(Common)

  • (Common)に属するref識別子がある場合:1件

  • (Common)に属するref識別子がない場合:0件

2

ref識別子

ciwmngapコマンドで登録したref識別子の数

3

グループ

ciwmngapコマンドで登録したグループの数

注※

ciwmngap -listの出力結果で登録数を確認できます。

(3) 前提プログラムの設定と見積もり

1つのJ2EEサーバに複数のアプリケーション呼び出しサービス(EAR)をインポートする場合,次の設定や見積もりに影響します。

TimerServiceのスレッド数の設定

J2EEサーバ用ユーザプロパティ(usrconf.properties)のTimerServiceのスレッド数を次のように設定してください。

ejbserver.ejb.timerservice.maxCallbackThreads=<EAR数>※1
J2EEサーバのスレッド数の見積もり

1つのJ2EEサーバ上のアプリケーション呼び出しサービスが使用する総スレッド数は次のとおりです。J2EEサーバのスレッド数を見積もる際に加算してください。

アプリケーション呼び出しサービスが使用する総スレッド数=<WorkManagerの最大スレッド数>※2×<EAR数>※1

J2EEサーバのスレッド数の見積もりについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「J2EEサーバが使用するリソースの見積もり」を参照してください。

データベースコネクション数の見積もり

1つのJ2EEサーバ上のアプリケーション呼び出しサービスが使用するデータベースコネクション数の最大値は次のとおりです。この値は,アプリケーション呼び出しサービスが使用する総スレッド数と同じです。不足しないようDBMSを設定してください。

アプリケーション呼び出しサービスが使用するデータベースコネクション数=<WorkManagerの最大スレッド数>※2×<EAR数>※1
RESTアプリケーションへの同時リクエスト数

個々のref識別子に対応するRESTアプリケーションへの同時リクエスト数は,アプリケーション呼び出しサービスが使用する総スレッド数ではなく,WorkManagerの最大スレッド数※2となります。1つのref識別子またはグループは,同時に1つのEARによって処理されるためです。

RESTアプリケーションへの同時リクエスト数=<WorkManagerの最大スレッド数>※2
注※1

<EAR数>は,1つのJ2EEサーバにインポートするアプリケーション呼び出しサービス(EAR)の数を示します。

注※2

<WorkManagerの最大スレッド数>は,J2EEサーバ用ユーザプロパティ(usrconf.properties)のejbserver.commonj.WorkManager.non_daemon_work_threadsの設定値を示します。

(4) 複数インポートする手順

複数のアプリケーション呼び出しサービス(EAR)をインポートする手順は「付録H.19 アプリケーション呼び出しサービスを複数インポートする手順」を参照してください。