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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow システム構築・運用ガイド


付録H.6 呼び出しの一時抑止

アプリケーション呼び出しサービスは,障害発生時にアプリケーション呼び出しを一時的に抑止し,障害への対処後に一時抑止を解除できます。

アプリケーション呼び出しを一時抑止した場合,RESTアプリケーションを呼び出しません。

また,一時抑止すると,解除するまで,リトライした回数がカウントアップされることはありません。

一時抑止と解除は次に示す単位で行えます。

〈この項の構成〉

(1) 作業単位の一時抑止と解除

作業単位でアプリケーション呼び出しを一時抑止する場合,ciwchgapworkコマンドを使用して,作業の状態を「作業者実行」に変更します。また,一時抑止を解除する場合,作業の状態を「実行開始可能」に戻します。

実行例を次に示します。

一時抑止の実行例

  1. ciwchgapworkコマンドを実行して「実行開始可能」状態の作業の情報を取得します。

    ciwchgapworkコマンドの指定形式を次に示します。

    ciwchgapwork -sid システムID -list -ope -s READY > ファイルパス

    出力結果はファイルにリダイレクトします。

  2. 手順1.でリダイレクトしたファイル中の,アプリケーション呼び出しを一時抑止したい作業の行だけを残して,それ以外の行は削除するか,コメント行に変更します。

  3. ciwchgapworkコマンドを実行して,作業を「作業者実行」状態に変更します。

    ciwchgapworkコマンドの指定形式を次に示します。-fオプションには,手順2.で編集したファイルを指定してください。

    ciwchgapwork -sid システムID -chg -s PERFORMING -f ファイルパス

一時抑止の解除の実行例

  1. ciwchgapworkコマンドを実行して,作業を「実行開始可能」状態に戻します。

    ciwchgapworkコマンドの指定形式を次に示します。

    ciwchgapwork -sid システムID -chg -s READY -f ファイルパス

    -fオプションには,「一時抑止の実行例」の手順2.で編集したファイルを指定してください。

ciwchgapworkコマンドの詳細については,マニュアル「uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow コマンド」を参照してください。

(2) アプリケーション呼び出し制御情報単位の一時抑止と解除

アプリケーション呼び出し制御情報単位の一時抑止と解除は,次に示す単位で適用できます。

アプリケーション呼び出し制御情報単位でアプリケーション呼び出しを一時抑止する場合,ciwmngapコマンドを使用して最大作業件数に「0」を指定します。また,一時抑止を解除する場合は,最大作業件数を元の値に戻します。

実行例を次に示します。

一時抑止の実行例

  1. アプリケーション呼び出し制御情報ファイルを作成します。一時抑止する対象(次の例ではref識別子またはグループ)の最大作業件数に「0」を指定します。

    • アプリケーション呼び出し制御情報ファイルの例(ref識別子単位の場合)

    U,ope,ref01,300,300,0,0,1500
    • アプリケーション呼び出し制御情報ファイルの例(グループ単位の場合)

    U,grp,group01,300,300,0,0,1500
  2. ciwmngapコマンドを実行します。-apdfオプションには,手順1.のファイルを指定します。

    ciwmngapコマンドの指定形式を次に示します。

    ciwmngap -sid システムID -chg -apdf アプリケーション呼び出し制御情報ファイル

一時抑止の解除の実行例

  1. アプリケーション呼び出し制御情報ファイルを作成します。一時抑止を解除する対象(次の例ではref識別子またはグループ)の最大作業件数に元の値(次の例では10000)を指定します。

    • アプリケーション呼び出し制御情報ファイルの例(ref識別子単位の場合)

    U,ope,ref01,300,300,0,10000,1500
    • アプリケーション呼び出し制御情報ファイルの例(グループ単位の場合)

    U,grp,group01,300,300,0,10000,1500
  2. ciwmngapコマンドを実行します。-apdfオプションには,手順1.のファイルを指定します。

    ciwmngapコマンドの指定形式を次に示します。

    ciwmngap -sid システムID -chg -apdf アプリケーション呼び出し制御情報ファイル