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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow システム構築・運用ガイド


4.3.2 ワーク管理データベースの環境設定(HiRDBの場合)

重要

HiRDBのSQL最適化について

HiRDBのSQL最適化オプション,SQL拡張最適化オプションはデフォルトで指定される最適化方法を無効にしないでください。無効にした場合,性能が劣化するおそれがあります。

該当するクライアント環境定義

PDSQLOPTLVL:SQL最適化オプション

PDADDITIONALOPTLVL:SQL拡張最適化オプション

該当するシステム定義のオペランド

pd_optimize_level:SQL最適化オプション

pd_additional_optimize_level:SQL拡張最適化オプション

〈この項の構成〉

(1) ワーク管理データベースの作成(HiRDBの場合)

ワーク管理データベースのテーブルやインデクスをHiRDBに作成する方法について説明します。

テーブルやインデクスは,SQLスクリプトファイルを使用して作成してください。

(a) SQLスクリプトファイルの編集

テーブルやインデクスは,次に示すSQLスクリプトファイルを編集して作成します。

<CSCIWインストールディレクトリ>/sql/createtable_hirdb.sql
<CSCIWインストールディレクトリ>/sql/createtableex_hirdb.sql
<CSCIWインストールディレクトリ>/sql/insertex_hirdb.sql
注※

アプリケーション呼び出しサービスを使用する場合だけ編集してください。

SQLスクリプトファイル中の文字列を,テキストエディタを使用してワーク管理データベース用に書き換えてください。テーブルやインデクスを作成する際にSQLスクリプトファイルの書き換えが必要な文字列,および書き換える内容を次に示します。

表4‒4 テーブルやインデクスの作成時に書き換えが必要なSQLスクリプトファイル中の文字列(HiRDBの場合)

書き換えが必要な文字列

書き換える内容

<SYSTEMID>

システムID

ワーク管理データベースを一意に識別するためのシステムIDに置換してください。システムIDに指定できる文字は,半角英大文字で始まる半角英大文字および半角数字で,5文字以内です。

<RDDATA>

テーブルを格納するRDエリア名

ワーク管理データベースのテーブルを格納するRDエリア名に置換してください。

<RDINDEX>

インデクスを格納するRDエリア名

ワーク管理データベースのインデクスを格納するRDエリア名に置換してください。

なお,テーブルごとに格納先のRDエリアを変えて指定するなど,格納するRDエリアをカスタマイズできます。RDエリアの指定方法については,マニュアル「HiRDB SQLリファレンス」を参照してください。

(b) SQLスクリプトファイルの実行

編集したSQLスクリプトファイルを,HiRDB SQL Executerを使用して実行します。

pdsqlコマンドに編集したSQLスクリプトファイルを指定し,実行することで,接続する認可識別子のスキーマにテーブルを作成できます。HiRDB SQL Executerの使用方法については,マニュアル「HiRDB 解説」を参照してください。

pdsqlコマンドの指定例を次に示します。

pdsql -u <接続認可識別子>/<パスワード>
      -h <HiRDBサーバのホスト名またはIPアドレス>
      -n <HiRDBサーバのポート番号>
       < <編集したSQLスクリプトファイルのパス>

接続認可識別子には,CONNECT権限のある認可識別子を指定してください。

(2) データベースへのアクセス権限の付与(HiRDBの場合)

ワーク管理データベースのテーブルやインデクスを作成した認可識別子と,業務アプリケーションが接続するための認可識別子とが異なっている場合,業務アプリケーションが接続するための認可識別子に,ワーク管理データベースのテーブルやインデクスなどへアクセスするための権限を与える必要があります。

アクセス権限を付与する方法について説明します。

アクセス権限は,SQLスクリプトファイルを使用して付与してください。

(a) SQLスクリプトファイルの編集

アクセス権限は,次に示すSQLスクリプトファイルを編集して付与します。

<CSCIWインストールディレクトリ>/sql/granttable_hirdb.sql
<CSCIWインストールディレクトリ>/sql/granttableex_hirdb.sql
注※

アプリケーション呼び出しサービスを使用する場合だけ編集してください。

SQLスクリプトファイル中の文字列を,テキストエディタを使用してワーク管理データベースへアクセスできるように書き換えてください。アクセス権限を付与する際にSQLスクリプトファイルの書き換えが必要な文字列,および書き換える内容を次に示します。

表4‒5 アクセス権限を付与する際に書き換えが必要なSQLスクリプトファイル中の文字列(HiRDBの場合)

書き換えが必要な文字列

書き換える内容

<SCHEMANAME>

CSCIWの管理用の認可識別子

ワーク管理データベースのテーブルやインデクスを作成した認可識別子に置換してください。

<SYSTEMID>

システムID

ワーク管理データベースを作成した際に設定したシステムIDに置換してください。

<USERNAME>

業務アプリケーション用の認可識別子

業務アプリケーションが接続するための認可識別子に置換してください。

(b) SQLスクリプトファイルの実行

編集したSQLスクリプトファイルを,HiRDB SQL Executerを使用して実行します。

pdsqlコマンドに編集したSQLスクリプトファイルを指定し,実行することで,アクセス権限を付与できます。HiRDB SQL Executerの使用方法については,マニュアル「HiRDB 解説」を参照してください。