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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow システム構築・運用ガイド


2.3.5 ユーザとユーザグループ

〈この項の構成〉

(1) ユーザとユーザグループの関係

ワーク管理システムでは,作業の実行時に振り分けルール定義を適用することで作業者を割り当てます。作業者として割り当てられるのは,作業者データベースなどで管理されているユーザまたはユーザグループとなります。

ユーザ

作業者データベースなどで管理されている個人のことです。具体例としては,「(営業1課の)Aさん」,「営業1課長」などが挙げられます。

作業者データベースなどの内部では,ユーザはユーザ識別子によって管理されています。振り分けルール定義を適用した結果,作業者としてユーザが割り当てられた場合は,作業者情報にユーザ識別子が設定されます。

ユーザグループ

ユーザの集合です。また,ユーザグループの集合も,より大きなまとまりのユーザグループとなります。具体例としては,「営業1課」,「営業部」などが挙げられます。

作業者データベースなどの内部では,ユーザグループはユーザグループ識別子によって管理されています。振り分けルール定義を適用した結果,作業者としてユーザグループが割り当てられた場合は,作業者情報にユーザグループ識別子が設定されます。

(2) ワーク管理システムでのユーザとユーザグループの扱い

ワーク管理システムでは,振り分けルール定義の適用によって設定された作業者情報が,ユーザ識別子なのか,ユーザグループ識別子なのかを区別しません。どちらも,単に作業者情報(作業者ID)として同様に扱われます。そのため,作業者データベースなどでは,ユーザ識別子とユーザグループ識別子が重複しないようにする必要があります。

また,ワーク管理システムでは,ユーザとユーザグループの関係を考慮しません。そのため,ユーザグループを作業者として割り当てる場合,実際の作業をどのユーザが実行するかについては業務プログラム側で制御する必要があります。

作業者IDには,振り分けルール定義によって取得されたIDが設定されます。作業者IDが設定されるのは,作業が実行開始可能(Ready)になったときです。状態遷移については,マニュアル「uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow AP開発ガイド」を参照してください。