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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow システム構築・運用ガイド


1.2.2 各機能の概要

ここでは,「1.2.1 ワーク管理システムの全体像」で示したワーク管理システム全体像の各機能の概要について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 業務プログラム開発のための開発環境(CSCIW Java API)

ワーク管理システムで使用する業務プログラムを開発するためにAPIを提供しています。ワーク管理システムで提供されているAPIを利用することで,業務プログラムをJava言語で開発できます。

(2) CSCIWの運用を支援する機能(CSCIWManagementServer)

アプリケーションサーバ(Cosminexus)でのCSCIWの初期化,終了処理などの機能をJ2EEアプリケーションとして提供しています。CSCIWを使用したJ2EEアプリケーション,アプリケーション呼び出しサービス,または案件運用操作は,CSCIWManagementServerを開始してから実行します。

(3) 作業アプリケーションの非同期呼び出し機能(CSCIWアプリケーション呼び出しサービス)

APIと非同期に作業アプリケーションの呼び出しを行う機能をJ2EEアプリケーションとして提供しています。

(4) 案件の運用・管理を支援する機能(CSCIW 案件運用操作)

案件の状態を監視し,案件の運用や管理を支援する機能です。案件の運用状況の確認,案件の一時停止,強制終了,削除などを実行できます。

(5) ワーク管理システムの導入と運用を支援するコマンド(CSCIW コマンド)

ワーク管理システムの環境設定,変更,削除などの機能は,コマンドとして提供しています。また,ビジネスプロセス管理ツール(CSCIW-Definer)で定義したビジネスプロセスを登録・管理する機能,ビジネスプロセスで使用する振り分けルール(作業者を決定するためのルール)を登録・管理する機能,案件を削除する機能も,コマンドとして提供しています。

(6) ビジネスプロセスの定義・運用を支援するツール(ビジネスプロセス管理ツール(CSCIW-Definer))

ワーク管理システムで使用するビジネスプロセスの定義・運用を支援するツールです。ビジネスプロセス定義および振り分けルール定義を定義し,CSCIWに登録できます。また,CSSCIWに登録したビジネスプロセス定義および振り分けルール定義に対する運用操作(属性変更,削除など)も実行できます。