Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド
障害が発生した場合,コンソールまたは運用環境の画面に表示されるメッセージを確認して障害を調査します。運用環境の画面が操作できなくなった場合は,画面が正常な状態になるよう対処します。
コマンド操作や運用環境の画面操作をしているときに,障害が発生したときの障害の調査手順について次の図に示します。
図7-18 障害の調査手順(コマンド操作や運用環境の画面操作での障害調査)
コマンド操作や運用環境の画面操作でエラーが発生した場合,最初にコマンドの応答でコンソールに出力されるメッセージを確認します。
KDECで始まるメッセージの場合や,KEOSで始まるメッセージ(HCSC-Managerに関するメッセージ)の詳細情報としてKDECで始まるメッセージが含まれている場合,「11. メッセージ」を確認して,対処します。
KEOSで始まるメッセージ(HCSC-Managerに関するメッセージ)の詳細情報として,KDEC以外で始まるメッセージが含まれている場合,各メッセージに対応したマニュアルを参照して対処します(例えば,KDJEメッセージが含まれている場合は,マニュアル「Cosminexus メッセージ1」を参照します)。具体例を次に示します。
エラーメッセージ中に詳細情報のエラーメッセージが含まれる形式で出力されます。
要因が特定できない場合は,取得しているメッセージログを参照します。セットアップまたはアンセットアップ実行時に参照する障害情報は,次のメッセージログです。詳細については,「7.4.1 メッセージログ」を参照してください。
障害が発生した原因は,コマンド実行以前の環境設定やシステムの状態でエラーとなることもあるため,コマンド応答のメッセージを出力している個所の前後を確認し,ほかにエラーメッセージが出ていないかを確認して,対策します。
なお,メッセージログの内容を確認するとき,コンソールに出力されたメッセージが重複して出力されていることもありますので,適宜実行時間を確認してください。
ここでは,セットアップまたはアンセットアップ実行での代表的な障害とその対処方法について説明します。代表的な障害とその対処方法を次の表に示します。
表7-39 代表的な障害とその対処方法(コマンド操作や運用環境の画面操作での障害調査)
操作 | 代表的な障害 | 考えられる要因 | 対策 | 参照先 |
---|---|---|---|---|
Type4ドライバ利用時のcsmコマンド実行 | HCSCサーバが未起動状態でcsmコマンドを実行すると次のエラーが発生する KDEC10410-E(KDEC10044-E) KDEC10044-Eの詳細で,(error code = KDEC05012-E, error message = Database access initialization, before HCSC server startup, failed because loading of the JDBC driver failed. (JDBC name = JP.co.Hitachi.soft.HiRDB.JDBC.HiRDBDriver)) |
次のどれかのディレクトリの設定漏れです。 <Cosminexusインストールディレクトリ>\CSC\config\msg\cmdconf.bat <Cosminexusインストールディレクトリ>/CSC/config/msg/cmdconf <Cosminexusインストールディレクトリ>CSC/config/msg/cmdconf |
cmdconf(cmdconf.bat)のHCSC_ADDCLASSPATHにHIRDB Type4 JDBCドライバのjarファイル(pdjdbc2.jar)のパスを指定します。 | 「9. 定義ファイル」の「HCSC-Messagingコマンド共通定義ファイル」 |
Oracle 利用時のcsmコマンド実行 | HCSCサーバが未起動状態でcsmコマンドを実行すると次のエラーが発生する KDEC10410-E(KDEC10044-E) KDEC10044-Eの詳細で,(error code = KDEC05012-E, error message = Database access initialization, before HCSC server startup, failed because loading of the JDBC driver failed. (JDBC name = oracle.jdbc.driver.OracleDriver)) |
次のどれかのディレクトリの設定漏れです。 <Cosminexusインストールディレクトリ>\CSC\config\msg\cmdconf.bat <Cosminexusインストールディレクトリ>/CSC/config/msg/cmdconf <Cosminexusインストールディレクトリ>CSC/config/msg/cmdconf |
cmdconf(cmdconf.bat)のHCSC_ADDCLASSPATHにOracle Thinドライバのjarファイル(ojdbc14.jar)のパスを指定します。 | 「9. 定義ファイル」の「HCSC-Messagingコマンド共通定義ファイル」 |
HCSCサーバが未起動の状態でcsmコマンド実行 | HCSCサーバが未起動状態でcsmコマンドを実行すると次のエラーが発生する KDEC10410-E(KDEC10044-E) KDEC10044-Eの詳細で,(error code = KDEC05001-E, error message = An attempt to open a connection to the database has failed. (reason = KFPA11724-E Environment definition error, variable=PDUSER, reason=NO VALUE[PrdbConnection.PrdbConnection], SQL state = R0000, error code = -724)) |
csmコマンドのオプションでDBのユーザ名とパスワードを指定していません。 | csmコマンドのオプションでDBのユーザ名とパスワードを指定します。 HCSCサーバオフライン時は,DBのユーザ名とパスワードを必ず指定します。 |
「10. コマンド」 |
csmコマンド実行 | csmコマンドが失敗し,データベース(HiRDB)のログおよびトレースでKFPA11912-Eメッセージ(排他制御のための作業領域が不足)が発生している | 排他制御のための作業領域が不足しています。 | HiRDBのシステム定義の次のオペランドの指定値を増やして,HiRDBを再起動します。
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マニュアル「HiRDB システム定義」 |
運用環境の画面が操作できなくなった場合の対処方法について次に示します。
次の手順で対処します。
次の手順で対処します。
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