テスト環境では,データベースとCosminexus RMの両方を使用して,本番環境では,データベースとCosminexus RMの両方を使用しない場合の移行手順を次に示します。移行の概要については,「1.1.5(3) テスト環境と本番環境でデータベースとCosminexus RMの使用有無を異なる設定で構築した(リポジトリを作成し直すとき)」を参照してください。
図3-8 移行手順(データベースとCosminexus RMの両方を使用する環境から両方使用しない環境に移行する場合)
- テスト環境のHCSCサーバをセットアップし,システムの構成を定義します。
HCSC簡易セットアップ機能を使うことで,HCSCサーバのセットアップや,システムの構成が定義できます。HCSC簡易セットアップ機能を使用してHCSCサーバをセットアップする場合,標準モデルを選択します。
- 運用環境からリポジトリをエクスポートし,テスト環境で定義したシステム構成定義を開発環境にインポートします。
- 開発環境で,HCSCコンポーネントを作成します。
- テスト環境で定義したシステム構成定義を基に,システム構成のどこに配備するかを定義し更新します(配備定義)。
このとき,配備定義の基になるシステム構成定義は,データベースとCosminexus RMの両方を使用する設定になっています。
- 開発環境で定義した配備定義を含むリポジトリをエクスポートし,運用環境にインポートします。
- 開発環境で定義した配備定義を基に,テスト環境にHCSCコンポーネントを配備します。
- 本番環境のHCSCサーバをセットアップし,システムの構成を定義します。
HCSCサーバセットアップ定義ファイルで,db-useプロパティに「OFF」を,rm-useプロパティに「OFF」を設定します。
- テスト環境で定義したシステム構成定義およびサービス定義を開発環境にインポートします。
- 本番環境の運用環境からリポジトリをエクスポートし,本番環境で定義したシステム構成定義を開発環境にインポートします。
- 本番環境で定義したシステム構成定義を基に,システム構成のどこに配備するかを定義し更新します(配備定義)。
このとき,配備定義の基になるシステム構成定義は,データベースとCosminexus RMの両方を使用しない設定になっています。
なお,非同期受付,非同期サービスアダプタ,および永続化ビジネスプロセスを配備定義した場合は,エラーになります。
- 開発環境で定義した配備定義を含むリポジトリをエクスポートし,運用環境にインポートします。
テスト環境のリポジトリ(手順8.でインポートしたリポジトリ)に対して,本番環境用のシステム構成定義を設定したリポジトリ(手順9.でインポートしたリポジトリ)を,本番環境へ移行します。
- 開発環境で定義した配備定義を基に,本番環境にHCSCコンポーネントを配備します。
本番環境では,データベースとCosminexus RMの両方を使用しない構成で配備されます。
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