adminサーバの起動，及び停止をするadminctlユティリティについて説明します。

(a)　形式

 
/opt/hitachi/httpsd/sbin/adminctl ｛start｜stop｜restart｜graceful｜configtest｜help｝
 

(b)　オプション

• start
  adminサーバを起動します。暗号化した秘密鍵を使ってSSLを利用する場合は，起動時に，秘密鍵のパスワードの入力要求があります。
  
• stop
  adminサーバを停止します。
  
• restart
  adminサーバを再起動します。実行中のサーバプロセスは，直ちに停止します。すべてのサーバプロセス終了後に再起動します。再起動時には，MaxClientsディレクティブ指定値の変更は反映されないで，前回の値が引き継がれます。Listenディレクティブ指定値，及びSSL通信で使用する秘密鍵の設定（SSLCertificateKeyFileディレクティブ）を変更した場合は，いったんHitachi Web Serverを停止してから，再起動してください。
  
• graceful
  adminサーバを再起動します。実行中のサーバプロセスは，実行終了後に停止します。サーバプロセスは，随時，新しいコンフィグファイルに基づいて起動します。再起動時には，MaxClientsディレクティブ指定値の変更は反映されないで，前回の値が引き継がれます。Listenディレクティブ指定値，及びSSL通信で使用する秘密鍵の設定（SSLCertificateKeyFileディレクティブ）を変更した場合は，いったんHitachi Web Serverを停止してから，再起動してください。
  
• configtest
  コンフィグファイルの文法チェックをします。文法エラーがあると，画面にエラーメッセージを表示します。このオプションを指定した場合は，adminサーバは起動しません。
  
• help
  adminctlのヘルプを表示させます。
  

(c)　使用例

adminサーバを起動します。

/opt/hitachi/httpsd/sbin/adminctl start

adminサーバはadm-httpsdでも起動できます。普通は，この方法では起動しません。デフォルト以外のadmin.confファイル名称を指定する場合，又はサーバのルートディレクトリやadmin.confファイルなどを指定して起動する場合に，この方法を使用します。

(a)　形式

 
/opt/hitachi/httpsd/sbin/adm-httpsd〔〔-d ディレクトリ〕〔-f ファイル名〕〔-R ディレクトリ〕｜-v｜-t〕
 

(b)　オプション

• -d ディレクトリ
  ServerRootディレクティブがコンフィグファイルに指定されていない場合の，デフォルト値を指定できます。
  
• -f ファイル名
  admin.confファイルを指定できます。絶対パス，又はServerRootディレクティブの指定値からの相対パスで指定します。
  
• -R ディレクトリ
  DSO実行ライブラリが格納されているディレクトリを絶対パスで指定します。
  
• -v
  バージョン情報を表示させます。このオプションを指定した場合は，adminサーバは起動しません。
  
• -t
  コンフィグファイルの文法チェックをします。文法エラーがあると，画面にエラーメッセージを表示します。このオプションを指定した場合は，adminサーバは起動しません。
  

(c)　再起動方法

killコマンドでadminサーバを再起動できます。

 
kill ｛-HUP｜-USR1｝ `cat PidFileディレクティブ指定値`
 

• -HUP
  adminctlユティリティのrestartに相当する再起動をします。
  
• -USR1
  adminctlユティリティのgracefulに相当する再起動をします。
  
• PidFileディレクティブ指定値
  PidFileディレクティブで指定した値（ファイル名）を指定します。
  

(d)　終了方法

adm-httpsdでadminサーバを起動した場合，次に示すコマンドを実行してプロセスを終了し，adminサーバを停止してください。

 
kill ｛-TERM｝ `cat PidFileディレクティブ指定値`
 

• -TERM
  adminctlユティリティのstopに相当する停止をします。