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6.1.3 ディレクティブについての注意事項

<この項の構成>
(1) 記述できる場所について
(2) 上書き許可
(3) ディレクティブに指定するパス情報
(4) コメント行
(5) IPv6アドレスを指定するときの注意

(1) 記述できる場所について

ディレクティブによっては,記述できる場所が制限されているものがあります。「6.2 ディレクティブの詳細」では,各ディレクティブの記述できる場所を次のような形式で記述します。

記述できる場所 説明
httpsd.conf VirtualHostブロック,Directoryブロック以外のhttpsd.confファイル
<VirtualHost> httpsd.confファイルのVirtualHostブロック
<Directory> httpsd.confファイルのDirectoryブロック,Locationブロック,Filesブロック
.htaccess AccessFileNameディレクティブで指定したアクセスコントロールファイル
<Location> httpsd.confファイルのLocationブロック

また,ディレクティブは次に示す順に参照されます。

  1. VirtualHostブロック,Directoryブロック以外のhttpsd.confファイル
  2. httpsd.confファイルのVirtualHostブロック
  3. httpsd.confファイルのDirectoryブロック
  4. アクセスコントロールファイル
  5. httpsd.confファイルのFilesブロック
  6. httpsd.confファイルのLocationブロック

DirectoryブロックのAllowOverrideディレクティブの定義(上書き許可レベル)によって,アクセスコントロールファイルで定義しているディレクティブを有効,又は無効にできます。

ただし,admin.confに記述できるかどうかについては表6-1を参照して確認してください。

(2) 上書き許可

AllowOverrideディレクティブで上書きを許可する場合の許可レベルを定義します。各ディレクティブの上書き許可レベルは,各ディレクティブで説明します。許可レベルは複数あります。詳細は, AllowOverrideディレクティブを参照してください。なお,各ディレクティブの説明で.htaccessが指定でき,かつ上書き許可レベルの記述がない場合には,許可レベルはAllになります。

(3) ディレクティブに指定するパス情報

ディレクトリ名,ファイル名,又はパス名を指定するディレクティブの場合,ディレクティブの種類によって,指定できるパス情報が異なります。

パスの種類には,次のものがあります。各ディレクティブのパス情報は,各ディレクティブで説明します。

(4) コメント行

コンフィグファイル中,行の最初に#を付けると,コメント行になります。

(5) IPv6アドレスを指定するときの注意

ディレクティブにIPv6アドレスを記述する場合は,「[IPv6アドレス]」のようにIPv6アドレスを[ ]で囲んで指定してください。また,ディレクティブにIPv6アドレスとポート番号を併記する場合は,「[IPv6アドレス]:ポート番号」のようにIPv6アドレスを[ ]で囲み,「:」の後ろにポート番号を指定します。

ただし,次のディレクティブにIPv6アドレスを記述する場合は,IPv6アドレスを[ ]で囲まないで指定してください。

なお,IPv6アドレスを指定する場合は,リンクローカルアドレスを指定できません。サイトローカルアドレス又はグローバルアドレスを指定してください。