Hitachi Web Server
〜《.htaccess》
アクセス制御のディレクティブを定義しているファイル(アクセスコントロールファイル)のファイル名を定義します。AllowOverrideディレクティブで許可されていれば,コンテンツリクエスト時に毎回このファイルを参照しアクセス制限がチェックされます。
httpsd.conf,<VirtualHost>
AccessFileName .htaccess
アクセスコントロールファイルのファイル名は,.htaccess
MIMEタイプ,又はハンドラで指定したコンテンツがWebブラウザからリクエストされたとき,実行させるスクリプトをCGIスクリプト名で指定します。CGIスクリプト名は,URLで指定します。このディレクティブを複数指定する場合,同じMIMEタイプに異なるCGIスクリプトは指定できません。
httpsd.conf,<VirtualHost>,<Directory>,.htaccess
FileInfoレベル
Action image/gif /cgi-bin/images.cgi
ディレクトリインデクス表示時に,拡張子に指定したファイルと関連付けて文字列を表示する場合に指定します。一つの文字列に対して複数の拡張子が指定できます。テキストモードのWebブラウザのようにアイコン表示ができない環境で,ファイルの属性を表示する場合などに利用できます。
拡張子に指定できるものを次に示します。
このディレクティブを複数指定する場合,同じ拡張子に異なる文字列は指定できません。
httpsd.conf,<VirtualHost>,<Directory>,.htaccess
Indexesレベル
AddAlt "HTML" htm html
拡張子がhtm,又はhtmlのファイルの場合,文字列"HTML"を表示します。
ディレクトリインデクス表示時に,アイコンが表示できない環境で,MIMEエンコーディング(x-compressなど)と関連付けて文字列を表示する場合に指定します。一つの文字列に対して複数のMIMEエンコーディングが指定できます。このディレクティブを複数指定する場合,同じMIMEタイプに異なる文字列は指定できません。
httpsd.conf,<VirtualHost>,<Directory>,.htaccess
Indexesレベル
AddAltByEncoding "gzip" x-gzip
ディレクトリインデクス表示時に,アイコンが表示できない環境で,MIMEタイプ(text/htmlなど)と関連付けて文字列を表示する場合に指定します。一つの文字列に対して複数のMIMEタイプが指定できます。このディレクティブを複数指定する場合,同じMIMEタイプに異なる文字列は指定できません。
httpsd.conf,<VirtualHost>,<Directory>,.htaccess
Indexesレベル
AddAltByType "plain text" text/plain
ファイル拡張子に対する文字セットを指定します。文字セットはContent-Typeヘッダにcharset=の値として設定されます。クライアントに対して文字セットを明示する場合に使用します。このディレクティブを複数指定する場合,同じ拡張子に異なる文字列は指定できません。指定する拡張子は,AddTypeディレクティブ,又はTypesConfigディレクティブで指定したファイルで,MIMEタイプの関連付けが必要です。
httpsd.conf,<VirtualHost>,<directory>,.htaccess
FileInfoレベル
AddCharset EUC-JP .euc AddCharset ISO-2022-JP .jis AddCharset SHIFT_JIS .sjis
ファイル拡張子に対する文字セットのデフォルト値を指定します。AddCharsetディレクティブの設定に対するデフォルト値となります。Content-Typeがtext/plain,text/htmlの場合のデフォルトとして設定されます。
On:デフォルト文字セットとしてISO-8859-1を設定します。
Off:文字セットを設定しません。
文字セット:指定した文字セットをデフォルト文字セットとします。
httpsd.conf,<VirtualHost>,<directory>,.htaccess
FileInfoレベル
AddDefaultCharset ISO-2022-JP
ディレクトリインデクス整形表示時に,ファイル名で指定したファイル拡張子,ワイルドカード表記ファイル名,又はパス情報なしの完全なファイル名に対して,説明文として文字列を表示する場合に指定します。なお,ファイル名にスラントで終わる文字列を指定した場合,*が付けられワイルドカード指定と同様に見なされます。
ファイル名に指定できるものを次に示します。
このディレクティブを複数指定する場合,同じファイル名に異なる文字列は指定できません。
httpsd.conf,<VirtualHost>,<Directory>,.htaccess
Indexesレベル
AddDescription "The planet Mars" /web/pics/mars.gif
Webサーバ内の圧縮データをWebブラウザに表示させるときに必要な拡張子と圧縮形式の関連付けを指定します。Webブラウザに圧縮ファイルの展開の情報としてContent-EncodingヘッダをWebサーバから送信する場合に設定します。このヘッダを利用した運用は,Webブラウザ側の実装に依存します。このディレクティブを複数指定する場合,同じ拡張子に異なる圧縮形式は指定できません。
httpsd.conf,<VirtualHost>,<Directory>,.htaccess
FileInfoレベル
AddEncoding x-compress Z 拡張子がZのファイルの圧縮形式はx-compress AddEncoding x-gzip gz 拡張子がgzのファイルの圧縮形式はx-gzip
ハンドラで処理するファイル拡張子を対応付ける場合に定義します。
指定できるハンドラ名を次に示します。このディレクティブを複数指定する場合,同じ拡張子に異なるハンドラ名は指定できません。
cgi-script:CGIスクリプトの実行
imap-file:イメージマップ処理
server-status:ステータスの表示
hws_cache:静的コンテンツのキャッシュ
httpsd.conf,<VirtualHost>,<Directory>,.htaccess
FileInfoレベル
AddHandler cgi-script .cgi 拡張子.cgiはcgi-scriptハンドラ AddHandler imap-file map 拡張子mapはimap-fileハンドラ
拡張子などにディレクトリインデクスのアイコンを対応付けて表示する場合に指定します。文字列には画像表示ができないWebブラウザの場合に表示する文字を指定します。URLにアイコンの画像ファイルのURLを指定します。自ホスト内の画像ファイルを指定する場合,URLの「http://IPアドレス」は省略できます。なお,URLの「http://IPアドレス」を省略しないでIPv6アドレスを指定する場合は,IPv6アドレスを[ ]で囲んでください。
拡張子として指定できるものを次に示します。
拡張子として^^DIRECTORY^^を記述すると,ディレクトリに対するアイコンを設定できます。また,^^BLANKICON^^と指定すると,ディレクトリインデクスを表示した場合の,表示内容のヘッダのインデントを合わせるためのアイコンを設定できます。
このディレクティブを複数指定する場合,同じ拡張子に異なる文字列やURLは指定できません。
httpsd.conf,<VirtualHost>,<Directory>,.htaccess
Indexesレベル
AddIcon /icons/tar.gif .tar
拡張子が.tarの場合のアイコン定義
AddIcon /icons/layout.gif .html .shtml .htm .pdf
拡張子が.html,.shtml,.htm,.pdfの場合のアイコン定義
AddIcon /icons/text.gif .txt
拡張子が.txtの場合のアイコン定義
AddIcon /icons/back.gif ..
親ディレクトリのアイコン定義
AddIcon /icons/hand.right.gif README
READMEファイルのアイコン定義
AddIcon /icons/folder.gif ^^DIRECTORY^^
ディレクトリの場合のアイコン定義
AddIcon /icons/blank.gif ^^BLANKICON^^
ディレクトリインデクスのヘッダのインデントアイコン定義
AddIcon http://[fec0::123:4567:89ab:cdef]/icons/text.gif .txt
IPv6アドレスを指定する場合のアイコン定義
ディレクトリインデクスの整形表示時のアイコンをMIMEエンコーディングと対応付けて表示する場合に指定します。文字列には画像表示ができないWebブラウザの場合に表示する文字を指定します。URLにアイコンの画像ファイルのURLを指定します。自ホスト内の画像ファイルを指定する場合,URLの「http://IPアドレス」は省略できます。なお,URLの「http://IPアドレス」を省略しないでIPv6アドレスを指定する場合は,IPv6アドレスを[ ]で囲んでください。
このディレクティブを複数指定する場合,同じMIMEタイプに異なる文字列やURLは指定できません。
httpsd.conf,<VirtualHost>,<Directory>,.htaccess
Indexesレベル
AddIconByEncoding (CMP,/icons/compressed.gif) x-compress x-gzip
MIMEエンコーディングx-compress,及びx-gzipの場合のアイコン定義
ディレクトリインデクスの整形表示時のアイコンをMIMEタイプと対応付けて表示する場合に指定します。画像表示ができないWebブラウザの場合に表示する文字は文字列で指定できます。また,URLで表示するアイコンの画像ファイル名の場所を指定できます。なお,URLの「http://IPアドレス」を省略しないでIPv6アドレスを指定する場合は,IPv6アドレスを[ ]で囲んでください。
このディレクティブを複数指定する場合,同じMIMEタイプに異なるファイル名は指定できません。
httpsd.conf,<VirtualHost>,<Directory>,.htaccess
Indexesレベル
AddIconByType (TXT,/icons/text.gif) text/*
MIMEタイプ text/*の場合のアイコン定義
AddIconByType (IMG,/icons/image2.gif) image/*
MIMEタイプ image/*の場合のアイコン定義
AddIconByType (SND,/icons/sound2.gif) audio/*
MIMEタイプ audio/*の場合のアイコン定義
AddIconByType (VID,/icons/movie.gif) video/*
MIMEタイプ video/*の場合のアイコン定義
ドキュメントで使用する言語を指定します。言語コードはContent-Languageレスポンスヘッダに設定されます。このディレクティブを指定すると,Webブラウザの言語設定で言語コードの優先順位(Accept-Languageヘッダ)がリクエストに設定されている場合,Webサーバから送信するコンテンツを選択するコンテントネゴシエーションができます。言語コードはWebブラウザが送信するヘッダ情報に依存します。基本的には,ISO639に定義されている言語コードに従って指定します。なお,コンテントネゴシエーションを有効にするためには,OptionsディレクティブでMultiViewsオプションを設定しなければなりません。このディレクティブを複数指定する場合,同じ拡張子に異なる言語コードは指定できません。
httpsd.conf,<VirtualHost>,<Directory>,.htaccess
FileInfoレベル
AddLanguage ja .ja 日本語 AddLanguage en .en 英語 AddLanguage fr .fr フランス語 AddLanguage de .de ドイツ語 AddLanguage da .da デンマーク語 AddLanguage el .el ギリシャ語 AddLanguage it .it イタリア語
TypesConfigディレクティブで指定したファイルに未定義のコンテンツの拡張子とMIMEタイプを関連付けたい場合に指定します。このディレクティブを複数指定する場合,同じ拡張子に異なるMIMEタイプは指定できません。
httpsd.conf,<VirtualHost>,<Directory>,.htaccess
FileInfoレベル
AddType text/html .shtml
MIMEタイプtext/htmlと拡張子.shtmlを関連付けます。
Webブラウザからリクエストされた特定のURLを別名に置き換える場合に指定します。ただし,URLには,?以降(問い合わせ文字列)を指定できません。URLで指定されたディレクトリを,ディレクトリ名で指定したディレクトリに置き換えて,Webブラウザに表示します。
ディレクトリ名は,絶対パスで指定してください。
httpsd.conf,<VirtualHost>
Alias /icons/ "C:/Program Files/Hitachi/httpsd/icons/"
/icons/をC:/Program Files/Hitachi/httpsd/icons/に置き換えます。
WebブラウザからリクエストされたURLを別名に置き換える場合に指定します。ただし,URLには,?以降(問い合わせ文字列)を指定できません。
正規表現で記述した条件を満たすURLがWebブラウザからリクエストされた場合,指定した新パスのコンテンツをWebブラウザに表示します。正規表現で括弧()を使用してグループ化している場合,そのi番目のグループの表現にマッチした文字列を,新パスで $iを使用して参照できます。iには1から9までの数字を指定します。
新パスは,絶対パスで指定してください。また,新パスの文字として,'$'又は'&'を含める場合は,その文字の前に'\'を付加してください。なお,$iを指定する際には,'$'の前に'\'を付加する必要はありません。
httpsd.conf,<VirtualHost>
AliasMatch ^/manual/(.*) "C:/Program Files/Hitachi/httpsd/manual/$1"
"/manual/"で始まるリクエストのとき,/manual/部分をC:/Program Files/Hitachi/httpsd/manual/に置き換えます。例えば,/manual/index.htmlへのアクセスの場合,C:/Program Files/Hitachi/httpsd/manual/index.htmlに置き換えます。
Webサーバへアクセスできるクライアントを制限する場合に指定します。ホストにはアクセスを許可するホストのドメイン名,IPアドレス,サブネット,ネットマスクを指定できます。すべてのホストからのアクセスを許可する場合はallを指定します。
また,ホストには,IPv6アドレスに関するドメイン名,アドレス及びプレフィックス長も指定できます。IPv6アドレスを指定する場合は,IPv6アドレスを[ ]で囲まないでください。プレフィックス長は,「IPv6アドレス/プレフィックス長」の形式で指定します。プレフィックス長は10進数で指定してください。
env=環境変数を指定すると,サーバへのアクセスを環境変数の値で制御できます。BrowserMatch,BrowserMatchNoCase,SetEnvIf,SetEnvIfNoCaseディレクティブと併せて使用すれば,HTTPリクエストヘッダフィールドに基づいてアクセスを制限できます。
Allowディレクティブ(アクセス許可)とDenyディレクティブ(アクセス制限)は,Orderディレクティブで評価の順序を設定できます。
ホスト | 意味 |
---|---|
ドメイン名 | ドメイン名で指定したホストからのアクセスを許可する。 |
IPアドレス | IPアドレスで指定したホストからのアクセスを許可する。 |
サブネット | サブネット(IPアドレスの最初の1から3バイト)で指定したホストからのアクセスを許可する。 |
ネットマスク | ネットマスク表記(例:10.1.0.0/255.255.0.0)で指定したホストからのアクセスを許可する。 10.1.0.0/16形式で表記した場合,10.1.0.0/255.255.0.0と同じ意味である。 |
<Directory>,.htaccess
Limitレベル
SetEnvIf User-Agent Mozilla.* access_ok <Directory /docroot> Order deny,allow Deny from all Allow from env=access_ok </Directory>
allow from fec0::123:4567:89ab:cdef
allow from fec0:0:0:1230::/64 allow from FEC0:0:0:1230::/64 allow from fec0::1230:0:0:0:0/64 allow from fec0:0000:0000:1230:0000:0000:0000:0000/64
〜《All》
AccessFileNameディレクティブで指定したファイルでアクセス情報定義の上書きを許可するかどうかを設定します。各指示子によって制御できるディレクティブは,各ディレクティブの上書き許可の記述を参照してください。
指示子 | 内容 |
---|---|
AuthConfig | AuthGroupFile,AuthName,AuthType,AuthUserFile,Requireディレクティブなど サーバへのアクセス制御関連のディレクティブの上書きを許可 |
FileInfo | AddType,AddEncoding,AddLanguageディレクティブなど コンテンツ管理,MIMEタイプ,暗号化などファイル情報関連のディレクティブの上書きを許可 |
Indexes | FancyIndexing,AddIcon,AddDescriptionディレクティブなど ディレクトリインデクス関連のディレクティブの上書きを許可 |
Limit | Allow from,Deny from,Orderディレクティブ ホスト名又はIPアドレスを用いたアクセス制御の上書きを許可 |
Options | Optionsディレクトリの使用を許可 |
All | すべての上書きを許可する |
None | すべての上書きを禁止する |
<Directory>
ユーザ認証をする場合の制御方法を指定します。
On:AuthUserFile,AuthGroupFile,Requireディレクティブの設定によるユーザ認証をします。ユーザ未登録,又はパスワード不整合の場合は401エラーステータスをWebブラウザに表示します。
Off:AuthUserFile,AuthGroupFile,Requireディレクティブの設定によるユーザ認証をします。そのとき,パスワード不整合の場合は401エラーステータスをWebブラウザに表示します。更に,ユーザ未登録の場合には他製品のモジュール(機能)でユーザ認証をします。
<Directory>,.htaccess
AuthConfigレベル
グループでユーザ認証をする場合,認証するグループのリストを格納しているファイル名を指定します。ファイル名には,絶対パス,又はServerRootディレクティブの指定値からの相対パスが指定できます。
グループファイルはテキストエディタを使用して次に示すようなフォーマットで作成してください。
<Directory>,.htaccess
AuthConfigレベル
ユーザ認証する場合のrealm名(Webブラウザのユーザ認証画面に表示される)を指定します。このディレクティブを指定する場合はAuthType,Require,AuthUserFile(又はAuthGroupFile)ディレクティブを必ず指定しなければなりません。ただし,ディレクトリサービスを利用したユーザ認証を行う場合は,AuthUserFile(又はAuthGroupFile)ディレクティブの指定は必要ありません。
<Directory>,.htaccess
AuthConfigレベル
ユーザ認証する場合の認証制御のタイプを指定します。認証タイプ名として"Basic"が指定できます。このディレクティブを指定する場合はAuthName,Require,AuthUserFile(又はAuthGroupFile)ディレクティブを必ず指定しなければなりません。ただし,ディレクトリサービスを利用したユーザ認証を行う場合は,AuthUserFile(又はAuthGroupFile)ディレクティブの指定は必要ありません。
Basic:Base64コード変換をします。
<Directory>,.htaccess
AuthConfigレベル
ユーザ名でユーザ認証をする場合,認証するユーザ名とパスワードのリストを格納しているファイル名を指定します。
ファイル名には,絶対パス,又はServerRootディレクティブの指定値からの相対パスが指定できます。
<Directory>,.htaccess
AuthConfigレベル
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