Hitachi Web Server
画像(画像のファイル)に複数のリンクを定義できます。その指定箇所をクリックすると,その画像の座標位置やイメージマップファイル名がWebサーバにWebブラウザから送信されます。Webサーバは,そのイメージマップファイルと座標位置から対応したURLを検索して,Webブラウザに応答します。これをイメージマップといいます。
イメージマップを使用するには,imap-fileハンドラにマップファイル拡張子を対応付ける定義が必要です。
AddHandler imap-file .map
イメージマップデータの指定形式には次の3通りの指定があります。
形状名称 指定値 座標 形状名称 指定値 "説明文" 座標 形状名称 指定値 座標 "説明文" |
"説明文"はマップファイルメニュー表示時の説明文,座標は画像の座標を示しています。
形状名称を表4-13に,指定値を表4-14に示します。
表4-13 形状名称と座標の指定形式
形状名称 | 意味 | 座標の指定 | 座標の説明 |
---|---|---|---|
base | マップファイル内の相対URLのベースを指定。 | なし | − |
default | poly,circle,rectに該当しないで,point指定もない場合のリンクを指定する。 | ||
poly | 多角形を指定する。点を3〜100個指定する。 | x1,y1 x2,y2 … xn,yn | 多角形の各座標位置(3〜100点の座標) |
circle | 円を指定する。中心点と,円周上の1点を指定する。 | x1,y1 x2,y2 | 中心座標と円周上の1点の座標 |
rect | 四角形を指定する。対角の2点を指定する。 | x1,y1 x2,y2 | 対角の2点の座標 |
point | 点を指定する。カーソルに最も近いpointが有効になる。 | x1,y1 | 点 |
表4-14 指定値
指定値 | 意味 |
---|---|
URL | リンク先を指定する。相対ディレクトリの場合,base,ImapBaseディレクティブが有効になる。 |
map | マップファイルメニューを表示する。 |
menu | |
referer | ステータスコード302 Foundを応答する。 |
nocontent | ステータスコード204 No Contentを応答する。base以外に有効。 |
error | ステータスコード500 Server Errorを応答する。base以外に有効。 |
イメージマップを利用するための操作を次に示します。
AddHandler imap-file .map
<A HREF="/ディレクトリ名/マップファイル名"><IMG SRC="画像データ名" ISMAP></A>
イメージマップファイルの定義例や,実際の表示例などを次に示します。
図4-11 イメージマップファイルの定義例
この例で,polyで指定された部分をクリックすると,次に示すようなマップファイルメニューが表示されます。
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