Hitachi Web Server
Webサーバ上のコンテンツに有効期間を設定すると,その期間中,キャッシュ機能をサポートしているクライアントやプロキシサーバは,Webサーバにアクセスしないで,自身のキャッシュにアクセスするようになるため,効率的です。
Hitachi Web Serverにmod_expiresモジュールを組み込むことで,有効期限設定機能を使用できます。有効期限設定機能を使用すると,次に示すことができます。
設定されたExpiresヘッダ,及びCache-Controlヘッダの扱いは,クライアントやプロキシサーバに依存します。
有効期限設定機能を使用するためには,mod_expiresモジュールの組み込みが必要です。mod_expiresモジュールを組み込むには,コンフィグファイル(httpsd.conf)に次に示すディレクティブを指定します。
LoadModule expires_module libexec/mod_expires.so |
LoadModule expires_module modules/mod_expires.so |
有効期限設定機能を使用するための,ディレクティブの設定例を次に示します。
Webサーバ上のすべてのコンテンツを対象に,ExpiresDefaultディレクティブでデフォルトの有効期限を設定します。有効期限は,ファイルの更新時刻,又はクライアントがアクセスした時刻を基準にして設定します。
次のように指定すると,クライアントがアクセスした時刻から60秒後を有効期限として,Expiresヘッダ,及びCache-Controlヘッダがレスポンスに追加されます。
ExpiresActive On ExpiresDefault A60
ExpiresDefaultの"A"指定は,クライアントがアクセスした時刻を基準時刻としていることを示します。
ExpiresByTypeディレクティブでMIMEタイプ別に有効期限を設定します。ExpiresDefaultディレクティブで設定されたデフォルトの有効期限は,この設定によってMIMEタイプ別に上書きされます。有効期限は,ファイルの更新時刻,又はクライアントがアクセスした時刻を基準にして設定します。
次のように指定すると,MIMEタイプがtext/htmlの場合にだけ,ファイルの更新時刻から1時間後を有効期限として,Expiresヘッダ,及びCache-Controlヘッダがレスポンスに追加されます。
ExpiresActive On ExpiresByType text/html M3600
ExpiresByTypeの"M"指定は,ファイルの更新時刻を基準時刻としていることを示します。
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