Hitachi Web Server
Webサーバが異常終了,及び無応答となった場合などに,保守員が障害調査を実施するためのコアダンプ,エラーログ,アクセスログなどの資料が必要となります。hwscollectユティリティによって,これら障害調査のための資料を一括して収集できます。hwscollectユティリティはUNIX版だけで有効です。
hwscollectユティリティは,root権限で実行する必要があります。
hwscollect 収集情報出力先ディレクトリ 〔-f 定義ファイル名〕 |
HWSを標準的な構成でインストールした場合の使用方法を示します。
/opt/hitachi/httpsd/maintenance/hwscollect /tmp |
hwscollect.confでhwscollectの動作を定義します。hwscollect.confは,キーワードと値をスペースで区切って記述します。キーワードは,大文字小文字を区別しません。行の最初に#を付けるとコメント行になります。ファイル名はすべて絶対パスで指定してください。コンフィグファイルのキーワードと指定について次に示します。
表4-5 コンフィグファイルのキーワードと指定
キーワード | 指定する値 | 指定 | 複数指定 | ワイルドカード |
---|---|---|---|---|
ServerRoot | httpsd.confのServerRootディレクティブの値を指定します。 | 必須 | × | × |
conf | httpsd.confのファイル名を指定します。 | 必須 | × | × |
trcinfo | hwstraceinfoコマンドの存在するディレクトリを指定します。 | 必須 | × | × |
trcid | httpsd.confのHWSTraceIdFileディレクティブで指定されるファイル名を指定します。 | 必須 | × | × |
PidFile | httpsd.confのPidFileディレクティブで指定されるファイル名を指定します。 | 必須 | × | × |
CORE | httpsd.confのCoreDumpDirectoryディレクティブの値と,SSLCacheServerRunDirディレクティブの値を指定します。 | 任意 | ○ | ○ |
LOG | httpsd.confのErrorLogディレクティブ,HWSRequestLogディレクティブ,及びTransferLogディレクティブやCustomLogディレクティブなどのログを指定するファイル名を指定します。 | 任意 | ○ | ○ |
FILES | そのほか,障害解析に役立つファイルがあれば指定します。 | 任意 | ○ | ○ |
コンフィグファイルの指定例を示します。
ServerRoot /opt/hitachi/httpsd conf /opt/hitachi/httpsd/conf/httpsd.conf trcinfo /opt/hitachi/httpsd/sbin/ trcid /opt/hitachi/httpsd/logs/hws.trcid PidFile /opt/hitachi/httpsd/logs/httpd.pid CORE /opt/hitachi/httpsd/logs/core* LOG /opt/hitachi/httpsd/logs/error* LOG /opt/hitachi/httpsd/logs/access* LOG /opt/hitachi/httpsd/logs/hws.trclog* LOG /opt/hitachi/httpsd/logs/hwsrequest* |
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