Hitachi Web Server
アプリケーションプログラムの実行時やリクエスト受け取り時など,システムで発生した事象は内部トレースとして採取されています。内部トレースは,共有メモリにいったん出力され,その後ディレクティブの指定やユティリティによって,ファイルに出力されます。
Webサーバの各種事象発生を契機に内部トレースが共有メモリに採取されます。共有メモリのメモリ識別子は,HWSTraceIdFileディレクティブに指定したファイルに格納されます。
共有メモリに採取された内部トレースは,サーバプロセスの異常終了時,又はhwstraceinfoユティリティの実行によって,ファイルに出力されます。サーバプロセスが異常終了した場合は,HWSTraceLogFileディレクティブで指定したファイルに出力されます。
hwstraceinfoユティリティでは,共有メモリのメモリ識別子,出力先のファイル名を指定します。 hwstraceinfoユティリティは,管理者権限を持つユーザだけが実行できます。
hwstraceinfoユティリティの指定方法を説明します。
hwstraceinfo -i 共有メモリ識別子 {-l ファイル名|-r} |
共有メモリ識別子1800_1133780652_0に該当するトレースをtraceinfo.logファイルに出力する例を示します。
hwstraceinfo -i 1800_1133780652_0 -l traceinfo.log |
Hitachi Web Serverが終了しても,トレース情報を残すために共有メモリは解放しません。また,サーバを再起動する場合は,共有メモリが再利用されます。
サーバを停止した後に起動した場合は,HWSTraceIdFileディレクティブに指定したファイルの値を基に,いったん共有メモリを解放して,再度確保します。ただし,次のような場合は,以前使用していた共有メモリが解放できなくなりますので,注意してください。
共有メモリを解放する場合は,-rを指定したhwstraceinfoユティリティを実行してください。
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