Cosminexus システム運用ガイド

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8.1 アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムの起動と停止

この節では,アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムを利用する場合の,システムの起動と停止の手順について説明します。稼働開始後にJ2EEサーバ,またはバッチサーバをメンテナンスするときの,起動と停止の手順についても説明します。

アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムでは,クラスタサービスを使用します。クラスタサービスの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。

1:1系切り替えシステムを利用して運用する場合は,あらかじめ現用系と予備系の2種類のホストの用意や,クラスタサービスの対象となる運用管理エージェントを監視・起動・停止するスクリプトの登録など,必要な環境設定をしておく必要があります。設定方法については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」の1:1系切り替えシステムの設定に関する説明を参照してください。

ポイント
1:1系切り替えシステムを利用する場合,Management Serverは運用管理サーバで起動します。なお,個々のアプリケーションサーバのホストでは,運用管理エージェントをOS起動と同時に起動する設定にしないでください。
参考
動作中の系を区別する場合,「実行系」と「待機系」の2種類の系に分けられます。
  • 実行系
    現在実行中のサーバがある系のことです。系切り替えが発生すると,待機系になります。
  • 待機系
    現在待機中のサーバがある系のことです。系切り替えが発生すると,実行系になります。
また,起動前の系を区別する場合,「現用系」と「予備系」の2種類の系に分けられます。
  • 現用系
    起動したときに,最初に実行系として起動される系のことです。
  • 予備系
    起動したときに,最初に待機系として起動される系のことです。
なお,この節では,手順内で計画的な系切り替えを実行する前には,現用系ホストが実行系ホストとして起動されていることを前提にして説明します。
<この節の構成>
8.1.1 アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムの起動
8.1.2 アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムの停止
8.1.3 アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムで計画的に系を切り替えるときの起動と停止
8.1.4 アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムをメンテナンスする場合の起動と停止