Cosminexus システム運用ガイド

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8.1.4 アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムをメンテナンスする場合の起動と停止

アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムをメンテナンスする場合の,起動と停止の手順を次に示します。

なお,これらの手順は,すでに実行系のホストでCosminexusが起動している場合の手順です。

<この項の構成>
(1) 再起動が不要なメンテナンスの場合の手順
(2) 再起動が必要なメンテナンスの場合(両方の系を同時に停止する方法)
(3) 再起動が必要なメンテナンスの場合(両方の系を同時に停止しない方法)

(1) 再起動が不要なメンテナンスの場合の手順

  1. 実行系のホストで,動作中のJ2EEアプリケーションとリソースアダプタを停止します。
    バッチサーバの場合は,バッチアプリケーションが実行中でないことを確認してからリソースアダプタを停止してください。
    停止方法については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」のコマンドによるシステムの起動と停止に関する説明を参照してください。
  2. サーバ管理コマンドを使用してメンテナンス処理を実行します。
    サーバ管理コマンドを使用したJ2EEアプリケーションやリソースの設定方法については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のJ2EEアプリケーションの設定に関する説明,およびリソースの設定に関する説明を参照してください。
  3. 手順1.で停止したJ2EEアプリケーションとリソースアダプタを開始します。
    J2EEサーバの場合はJ2EEアプリケーションとリソースアダプタを開始します。また,バッチサーバの場合はリソースアダプタを開始します。
    開始方法については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」のコマンドによるシステムの起動と停止に関する説明を参照してください。
  4. 必要に応じてJ2EEアプリケーションとリソースアダプタの動作確認をします。
  5. [スタート]メニューの[コントロールパネル]−[パフォーマンスとメンテナンス]−[管理ツール]から,[クラスタ アドミニストレータ]を選択します。
    クラスタアドミニストレータが開始されます。
  6. コンソールツリー(左ペイン)で実行系ノードおよび待機系ノードが含まれているリソースグループを選択して,[ファイル]メニューの[グループの移動]を選択します。
    系が切り替わります。
  7. 切り替え後の実行系のホストで手順1.〜手順6.の手順を実行します。
  8. 切り替え後の実行系のホストを実行系に戻す場合,コンソールツリー(左ペイン)で実行系ノードおよび待機系ノードが含まれているリソースグループを選択して,[ファイル]メニューの[グループの移動]を選択します。
    メンテナンスが完了します。

(2) 再起動が必要なメンテナンスの場合(両方の系を同時に停止する方法)

  1. 論理サーバを一括停止する設定にしていない場合は,実行系のホストで各論理サーバを停止します。
    Management Serverによって一括停止する設定の場合は,不要な手順です。停止方法については,マニュアル「Cosminexus 運用管理操作ガイド」の運用管理ポータルと運用管理コマンドによるシステムの起動と停止に関する説明を参照してください。
  2. [スタート]メニューの[コントロールパネル]−[パフォーマンスとメンテナンス]−[管理ツール]から,[クラスタ アドミニストレータ]を選択します。
    クラスタアドミニストレータが開始されます。
  3. コンソールツリー(左ペイン)で実行系ノードおよび待機系ノードが含まれているリソースグループを選択して,[ファイル]メニューの[オフラインにする]を選択します。
    実行系ノードおよび待機系ノードが含まれているリソースグループがオフラインになります。
  4. コンソールツリー(左ペイン)で予備系ノードを選択し,[ファイル]メニューの[クラスタサービスの停止]を選択します。
    予備系ノードのクラスタサービスが停止します。
  5. コンソールツリー(左ペイン)で現用系ノードを選択し,[ファイル]メニューの[クラスタサービスの停止]を選択します。
    現用系ノードのクラスタサービスが停止します。
  6. 現用系と予備系の両方のホストで,定義ファイルの変更など,メンテナンス作業を実行します。
  7. コンソールツリー(左ペイン)で現用系ノードを選択し,[ファイル]メニューの[クラスタサービスの開始]を選択します。
    現用系ノードのクラスタサービスが開始されます。
  8. コンソールツリー(左ペイン)で予備系ノードを選択し,[ファイル]メニューの[クラスタサービスの開始]を選択します。
    予備系ノードのクラスタサービスが開始されます。
  9. コンソールツリー(左ペイン)で現用系ノードおよび予備系ノードが含まれているリソースグループを選択して,[ファイル]メニューの[オンラインにする]を選択します。
    1:1系切り替えシステムが再起動します。
  10. 論理サーバを一括起動する設定にしていない場合は,実行系のホストで各論理サーバを起動します。
    Management Serverによって一括起動する設定の場合は,不要な手順です。起動方法については,マニュアル「Cosminexus 運用管理操作ガイド」の運用管理ポータルと運用管理コマンドによるシステムの起動と停止に関する説明を参照してください。
  11. 実行系のホストで,必要に応じて,定義の変更に関連した動作確認を実行します。
    メンテナンスが完了します。

(3) 再起動が必要なメンテナンスの場合(両方の系を同時に停止しない方法)

  1. 待機系のホストで,定義ファイルの変更など,メンテナンス作業を実行します。
  2. [スタート]メニューの[コントロールパネル]−[パフォーマンスとメンテナンス]−[管理ツール]から,[クラスタ アドミニストレータ]を選択します。
    クラスタアドミニストレータが開始されます。
  3. コンソールツリー(左ペイン)で実行系ノードおよび待機系ノードが含まれているリソースグループを選択して,[ファイル]メニューの[グループの移動]を選択します。
    実行系のホストのCosminexusが停止してから,今まで待機していた系でCosminexusが起動します。これによって,メンテナンス済みのホストが実行系ホストになります。
  4. 切り替え後の実行系のホストで,必要に応じて,定義の変更に関連した動作確認を実行します。
  5. 切り替え後の待機系のホストで定義ファイルの編集など,メンテナンス作業を実行します。
  6. 切り替え後の実行系のホストを実行系に戻す場合,コンソールツリー(左ペイン)で実行系ノードおよび待機系ノードが含まれているリソースグループを選択して,[ファイル]メニューの[グループの移動]を選択します。
  7. 切り替え後の実行系のホストで,必要に応じて,定義の変更に関連した動作確認を実行します。
    メンテナンスが完了します。