Cosminexus システム運用ガイド

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5.4.3 EJBクライアントアプリケーションのシステムログの取得

EJBクライアントアプリケーションのシステムログの種類と出力先について説明します。

なお,EJBクライアントアプリケーションのシステムログを運用するときに留意することについては,「5.7.1 EJBクライアントアプリケーションのシステムログに関する留意事項」を参照してください。

注意
uCosminexus Clientを使用する場合は,EJBクライアントアプリケーションのログの格納ディレクトリの「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC」を,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CCL」と読み替えてください。
<この項の構成>
(1) EJBクライアントアプリケーションのシステムログの種類
(2) EJBクライアントアプリケーションのシステムログの出力先

(1) EJBクライアントアプリケーションのシステムログの種類

EJBクライアントアプリケーションでは,EJBクライアントアプリケーションのプロセス単位にシステムログを出力します。EJBクライアントアプリケーションのシステムログの種類を次に示します。

表5-30 EJBクライアントアプリケーションのシステムログの種類

種類 ログの内容 ファイル名 デフォルトのサイズ×面数 チャネル名
メッセージログ 稼働ログ cjclmessage[n].log※1 1MB×2 ClientMessageLogFile
cjclstartapコマンドの稼働ログ cjclstartap[n].log※2 1MB×2
cjcldellogコマンドの稼働ログ cjcldellog.log 1MB×2※3
ユーザログ ユーザ出力ログ user_out[n].log※1 1MB×2 UserOutLogFile
ユーザエラーログ user_err[n].log※1 1MB×2 UserErrLogFile
Javaログ JavaVMの保守情報,ガーベージコレクションのログ javalog[n].log※1 256KB×4
例外ログ 障害発生時の例外情報 cjclexception[n].log※1 1MB×2 ClientExceptionLogFile
保守用ログ※4 保守情報 cjclmaintenance[n].log※1 1MB×2 ClientMaintenanceLogFile
EJBコンテナの保守情報 cjejbcontainer[n].log※1 1MB×2 EJBContainerLogFile
起動プロセス標準出力情報 cjstdout[n].log※2 1MB×2
起動プロセス標準エラー情報 cjstderr[n].log※2 1MB×2
ログの稼働情報 cjlogger.log 1MB×2※3

(凡例) −:該当なし

注※1
ファイル名の[n]の部分には,1〜指定したログの面数の通し番号が付きます。

注※2
ファイル名の[n]の部分には指定したログの面数の番号(1または2)が付きます。

注※3
cjcldellog.logのサイズが1MBを超えた場合,cjcldellog_save.logというバックアップファイル名称のログファイルになります。

注※4
このログは,保守員へ送付する場合に必要に応じて収集してください。

(2) EJBクライアントアプリケーションのシステムログの出力先

EJBクライアントアプリケーションのシステムログは,次のキーに指定したディレクトリに出力されます。

Javaアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)とシステムプロパティの両方に異なる値が指定された場合,システムプロパティの設定が有効になります。

なお,システムプロパティで出力先を設定できるのは,次のログだけです。

cjcldellogコマンドの稼働ログ(cjcldellog.log)およびcjclstartapコマンドの稼働ログ(cjclstartap[n].log)は,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\client\logs」(Windowsの場合),または「/opt/Cosminexus/CC/client/logs」(UNIXの場合)の直下に出力されます。

注意
  • cjclstartapコマンドはサブディレクトリ共有モードだけで使用してください。サブディレクトリ専有モードでcjclstartapコマンドを実行してEJBクライアントを実行した場合,cjclstartapコマンドの稼働ログ(cjclstartap[n].log)が正しく表示されません。
  • EJBクライアントアプリケーションの標準出力,および標準エラーの内容は,ログファイルには出力されません。ログファイルに出力する場合は,ユーザログ機能を使用するか,リダイレクトしてください。

EJBクライアントアプリケーションのシステムログの出力方法には,次の2種類のモードがあります。モードによって,出力先になるサブディレクトリの構成が異なります。これらのモードは,クラスパスの指定によって選択します。

(a) サブディレクトリ共有モードの場合

EJBクライアントアプリケーションのシステムログの出力先を次の図に示します。

図5-3 サブディレクトリ共有モードのEJBクライアントアプリケーションのシステムログの出力先(Javaアプリケーション用オプション定義ファイルで指定した場合)

[図データ]

図5-4 サブディレクトリ共有モードのEJBクライアントアプリケーションのシステムログの出力先(システムプロパティで指定した場合)

[図データ]

(b) サブディレクトリ専有モードの場合

EJBクライアントアプリケーションのシステムログは,ejbserver.client.log.directoryキーに指定したディレクトリ下の,EJBクライアントアプリケーションのプロセス単位に作成されるサブディレクトリ下に格納されます。EJBクライアントアプリケーションのプロセス単位のサブディレクトリは,ejbserver.client.log.directoryキーに指定したディレクトリ下の,ejbserver.client.ejb.logキーに指定したディレクトリ下に作成されます。デフォルトでは,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\client\logs\ejb」(Windowsの場合),または「/opt/Cosminexus/CC/client/logs/ejb」(UNIXの場合)の下にサブディレクトリが作成されます。

EJBクライアントアプリケーションのシステムログ出力先のサブディレクトリ名を次に示します。

表5-31 EJBクライアントアプリケーションのシステムログ出力先のサブディレクトリ名

コマンド名 サブディレクトリ名
vbjコマンド cjcl<日時>_<プロセスID>

<日時>には,EJBクライアントアプリケーションを開始した日時が「mddhhmmssmmm」の形式で表示されます。日時に表示される項目は次のとおりです。なお,月以外は10進数で表示されます。
m:月(16進数) dd:日付 hh:時間 mm:分 ss:秒 mmm:ミリ秒

EJBクライアントアプリケーションのシステムログ出力先のディレクトリ構成例を次に示します。

図5-5 サブディレクトリ専有モードのEJBクライアントアプリケーションのシステムログの出力先

[図データ]

サブディレクトリは,次のように作成および運用されます。

EJBクライアントアプリケーションのログ出力の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。