Cosminexus システム運用ガイド

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1.8.1 Component Container管理者による運用に関する留意事項

UNIXでComponent Container管理者を設定している場合の留意事項について説明します。Component Container管理者とは,UNIXを使用している場合に,J2EEサーバ,またはバッチサーバの構築・運用に関する操作を実行できる権限を持つユーザです。Component Container管理者を設定することで,root権限を持たないユーザでも,J2EEサーバ,またはバッチサーバの起動・停止やサーバ管理コマンドの実行など,システム運用時の操作を実行できるようになります。

注意
Component Container管理者を設定している場合,Component Container管理者が実行できる操作は,一部の操作を除き,スーパーユーザでは操作できなくなるので注意してください。詳細については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」の,J2EEサーバの運用とシステムの運用管理者に関する説明を参照してください。

なお,Component Container管理者の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のComponent Container管理者の設定に関する説明を参照してください。

Component Container管理者が実施できるシステム運用時の操作と,Component Container管理者を設定している場合にパーミッションが変更されるディレクトリについて説明します。

<この項の構成>
(1) Component Container管理者が実施できるシステム運用時の操作
(2) Component Container管理者を設定している場合にパーミッションが変更されるディレクトリ

(1) Component Container管理者が実施できるシステム運用時の操作

Component Container管理者を設定した場合に,スーパーユーザおよびComponent Container管理者が実施できるシステム運用時の操作を次の表に示します。

表1-18 Component Container管理者が実施できるシステム運用時の操作

操作 スーパーユーザ Component Container管理者
J2EEサーバ,バッチサーバ,およびWebコンテナサーバの起動/停止
(cjstartsvコマンド,cjstopsvコマンド)
×
サーバ管理コマンドの実行
スレッドダンプの取得(cjdumpsvコマンド)
OS状態情報の取得(cjgetsysinfoコマンド)
バッチアプリケーションの実行(cjexecjobコマンド)
バッチアプリケーションの強制停止(cjkilljobコマンド)

(凡例)○:実行できます。  ×:実行できません。


なお,Component Container管理者を設定しない場合は,スーパーユーザが運用管理者となるため,Component Container管理者の操作もスーパーユーザが実施します。

参考
Component Container管理者を設定していても,運用管理コマンドの実行には影響ありません。
Management Serverのセットアップ時に設定した管理ユーザIDで,システム運用時の操作およびコマンドを実行できます。

(2) Component Container管理者を設定している場合にパーミッションが変更されるディレクトリ

Component Container管理者を設定している場合,次に示すディレクトリ下のサブディレクトリおよびファイルの属性(所有者/グループ)が「Component Container管理者/Component Container管理者グループ」に変更されます。

ただし,/opt/Cosminexus/CC下の一部のファイル(/opt/Cosminexus/CC/server/bin/cjenvsetup,/opt/Cosminexus/CC/server/bin/cjgetsysinfoや,インストールログなど)の属性は変更されません。