Cosminexus システム運用ガイド
UNIXでComponent Container管理者を設定している場合の留意事項について説明します。Component Container管理者とは,UNIXを使用している場合に,J2EEサーバ,またはバッチサーバの構築・運用に関する操作を実行できる権限を持つユーザです。Component Container管理者を設定することで,root権限を持たないユーザでも,J2EEサーバ,またはバッチサーバの起動・停止やサーバ管理コマンドの実行など,システム運用時の操作を実行できるようになります。
なお,Component Container管理者の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のComponent Container管理者の設定に関する説明を参照してください。
Component Container管理者が実施できるシステム運用時の操作と,Component Container管理者を設定している場合にパーミッションが変更されるディレクトリについて説明します。
Component Container管理者を設定した場合に,スーパーユーザおよびComponent Container管理者が実施できるシステム運用時の操作を次の表に示します。
表1-18 Component Container管理者が実施できるシステム運用時の操作
操作 | スーパーユーザ | Component Container管理者 |
---|---|---|
J2EEサーバ,バッチサーバ,およびWebコンテナサーバの起動/停止 (cjstartsvコマンド,cjstopsvコマンド) |
× | ○ |
サーバ管理コマンドの実行 | ○ | ○ |
スレッドダンプの取得(cjdumpsvコマンド) | ○ | ○ |
OS状態情報の取得(cjgetsysinfoコマンド) | ○ | ○ |
バッチアプリケーションの実行(cjexecjobコマンド) | ○ | ○ |
バッチアプリケーションの強制停止(cjkilljobコマンド) | ○ | ○ |
(凡例)○:実行できます。 ×:実行できません。
なお,Component Container管理者を設定しない場合は,スーパーユーザが運用管理者となるため,Component Container管理者の操作もスーパーユーザが実施します。
Component Container管理者を設定している場合,次に示すディレクトリ下のサブディレクトリおよびファイルの属性(所有者/グループ)が「Component Container管理者/Component Container管理者グループ」に変更されます。
ただし,/opt/Cosminexus/CC下の一部のファイル(/opt/Cosminexus/CC/server/bin/cjenvsetup,/opt/Cosminexus/CC/server/bin/cjgetsysinfoや,インストールログなど)の属性は変更されません。
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