Cosminexus システム運用ガイド

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1.5.4 J2EEアプリケーションを運用する

ここでは,J2EEアプリケーションを運用する作業の概要を説明します。

J2EEアプリケーションの運用方法の詳細については,「4. J2EEアプリケーションとリソースの管理」を参照してください。

<この項の構成>
(1) J2EEアプリケーションの稼働状態に応じたパフォーマンスチューニングを実行する
(2) J2EEアプリケーションを停止する

(1) J2EEアプリケーションの稼働状態に応じたパフォーマンスチューニングを実行する

J2EEアプリケーションに含まれるWebアプリケーションの稼働状況を監視して,必要に応じて,同時実行スレッド数を変更できます。このとき,J2EEアプリケーションを停止する必要はありません。これによって,クライアントにサービスを提供しながら,J2EEアプリケーションのパフォーマンスをチューニングできます。

(2) J2EEアプリケーションを停止する

一日のうち特定の時間だけクライアントにサービスを提供するJ2EEアプリケーションでは,毎日決まった時間にJ2EEアプリケーションを停止して,次の日に再度開始する作業が必要です。また,24時間連続稼働させているサービスをメンテナンスする場合は,一度にすべてのJ2EEアプリケーションを停止するのではなく,一部ずつ停止させて,サービスを提供し続けられるような運用を検討する必要があります。J2EEアプリケーションを停止するとき,まず,リクエストの受け付けを停止して,すでに受け付けたリクエストについては処理を実行してからJ2EEアプリケーションを停止させる方法を,サービス閉塞といいます。日常運用の中でJ2EEアプリケーションを停止する場合,サービス閉塞を適切に実行することで,安全にサービスを停止できます。実行できるサービス閉塞の方法は,J2EEアプリケーションの構成やシステムの構成によって異なります。