Cosminexus システム運用ガイド
Cosminexusのシステムでは,アプリケーション開発とシステム構築の作業が終了したあと,システムの運用を開始します。システムの運用では,日常的なシステム運用と定期的なシステム保守を繰り返します。
Cosminexusのシステムの運用サイクルを次の図に示します。
図1-1 システムの運用サイクル(概要)
システム運用は,日常的に実施する作業です。システム運用では,システムの起動や停止のほか,システムを安定稼働させるために,システムの稼働状況や性能などを監視します。
システム保守は,システムの動作環境や実行するアプリケーションを変更する場合や,システムにトラブルが発生した場合などに,必要に応じて実施する作業です。システムの保守では,動作環境の設定を変更したり,運用中に発生したトラブルに対処したりします。
システムの運用サイクルを構成する作業を次の表に示します。
分類 | 作業内容 | 参照先 |
---|---|---|
システムの起動と停止 |
|
マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」,第5編 システムの起動と停止※1 |
システムの監視 |
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第2編 システムの監視 |
システムの保守 |
|
第3編 システムの保守 |
注※1 Smart Composer機能を使用したシステムの起動と停止の方法については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」のシステムの起動と停止の説明を参照してください。このマニュアルでは,クラスタソフトウェアを使用したシステムの起動と停止の方法について説明しています。
注※2 J2EEアプリケーションの保守は,バッチアプリケーションを実行するシステムの運用では実施しません。
運用サイクルを図で表すと,次のようになります。
図1-2 システムの運用サイクル(J2EEサーバモードの場合)
なお,運用サイクルに含まれない運用作業として,システムの監査があります。システムの監査に関する運用作業には,監査ログを使用してシステムを監査する場合や,データベースが提供する監査証跡の機能と連携する場合の運用作業があります。
次の節以降では,システム運用,システム保守,およびシステム監査の各作業の概要について説明します。
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