Cosminexus システム構築ガイド

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19.6 EJBクライアントアプリケーションのトランザクションの設定

この節では,EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するための設定について説明します。

注意
uCosminexus Clientを使用してEJBクライアント環境を構築する場合は,EJBクライアントアプリケーションのトランザクションは使用できません。

EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するためには,次の設定が必要です。

UserTransactionの取得の設定は,J2EEアプリケーション開発時の設定内容です。EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するために,EJBクライアントアプリケーションからUserTransaction(javax.transaction.UserTransaction)を取得するための設定が必要です。設定方法については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」のEJBクライアントアプリケーションでのトランザクションの実装に関する説明を参照してください。

ここでは,EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するためのJARファイルとプロパティの設定について説明します。

<この節の構成>
(1) JARファイルの設定
(2) プロパティの設定
(3) 注意事項

(1) JARファイルの設定

EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するために,次のJARファイルをクラスパスに設定します。

Windowsの場合
  • <Cosminexusのインストールディレクトリ>\TPB\lib\tpotsinproc.jar
  • <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\lib\ejbserver.jar

UNIXの場合
  • /opt/Cosminexus/TPB/lib/tpotsinproc.jar
  • /opt/Cosminexus/CC/lib/ejbserver.jar

注※
クラスパスの設定で,ejbserver.jarはHiEJBClientStatic.jarよりも後ろに設定してください。

クラスパスへのJARファイルの設定については,「19.3 EJBクライアントアプリケーションのクラスパスへのJARファイルの設定」を参照してください。

(2) プロパティの設定

EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するために設定が必要なキーについて説明します。プロパティの設定については,「19.4 EJBクライアントアプリケーションのプロパティの設定」を参照してください。各キーの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するためには,次のキーを設定します。

(a) 必須のプロパティ
(b) 任意のプロパティ

(3) 注意事項

EJBクライアントアプリケーションのトランザクションの設定での注意事項を次に示します。

グローバルトランザクションを使用するためには,アプリケーションサーバ側でライトトランザクション機能を無効にする必要があります。デフォルトの設定では,ライトトランザクション機能が有効になっています。J2EEサーバのusrconf.propertiesのejbserver.distributedtx.XATransaction.enabledキーで「true」を指定すると,ライトトランザクション機能が無効となり,グローバルトランザクションが利用できるようになります。