Cosminexus システム構築ガイド

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12.4 稼働情報ファイルの取得とイベント発行の設定

稼働情報の収集機能では,バッチサーバの稼働状態を定期的に監視して,バッチサーバの各機能から出力されるサーバ性能やリソースの情報などの稼働情報を取得できます。バッチサーバの各機能から出力される稼働情報を収集して,稼働情報ファイルに出力できます。また,稼働情報の監視対象にしきい値を設定しておくと,監視対象がしきい値を超えたときにイベントを発行することができます。この節では,稼働情報ファイルを取得するための設定と,イベントを発行するための設定について説明します。

稼働情報ファイルを出力する場合のデフォルトの出力先を次に示します。なお,作業ディレクトリは,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.public.directoryパラメタで指定します。

デフォルトの設定では,バッチサーバが出力した稼働情報が収集されて,稼働情報ファイルに出力されます。また,稼働情報の監視対象がしきい値を超えたときにイベントが発行されます。稼働情報ファイルの出力先や面数を変更したい場合や,稼働情報のしきい値や監視間隔を変更したい場合には,簡易構築定義ファイルで設定を変更してください。稼働情報ファイルの収集とイベントの発行に必要な設定を次の表に示します。

表12-10 稼働情報ファイルの収集とイベントの発行に必要な設定

分類 設定個所 設定内容
稼働情報収集間隔 簡易構築定義ファイル 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.management.statistics.intervalパラメタで,稼働情報を取得する間隔(秒)を指定します。
稼働情報ファイルの出力 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.management.stats_file.enabledパラメタで,稼働情報ファイルを出力するかどうかを指定します。デフォルトはtrueです。
論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.management.stats_file.dirパラメタで,稼働情報ファイルの出力先ディレクトリを指定します。
論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.management.stats_file.numパラメタで,稼働情報ファイルの面数を指定します。
論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.management.stats_file.periodパラメタで,稼働情報ファイルの面を切り替える時間間隔(時間)を指定します。
論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.management.stats_file.base_timeパラメタで,稼働情報ファイルの面を切り替える基点の時間を指定します。
イベント発行(フルガーベージコレクション回数の監視) 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.management.JVM.stats_monitor.FullGCCount.enabledパラメタで,フルガーベージコレクション回数の監視を有効にするかどうかを指定します。デフォルトはtrueです。
論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.management.JVM.stats_monitor.FullGCCount.thresholdパラメタで,フルガーベージコレクション回数の監視でのしきい値を指定します。
論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.management.JVM.stats_monitor.FullGCCount.intervalパラメタで,フルガーベージコレクション回数の監視でのしきい値監視の間隔を指定します。

注※ 簡易構築定義ファイルの,バッチサーバ用のユーザプロパティに設定します。