この節では，システムの可用性を高めるための設定の概要について説明します。

障害によるシステムダウンを防止したり，障害発生時でも業務の継続を可能にしたりするために，次の表に示すシステムの可用性を高めるための機能を使用します。

表6-1　システムの可用性を高める機能の概要

機能	説明	参照先
J2EEサーバ間のセッション情報の引き継ぎ	J2EEアプリケーションで実行中のHTTPセッションの情報を管理し，J2EEサーバで障害が発生した場合に管理しているセッション情報をほかのJ2EEサーバに引き継ぐことで，J2EEサーバで障害が発生しても障害発生前の状態で業務を続行できるようになります。	6.2
Managementイベントによる処理の自動実行	サーバの障害やリソース枯渇などの事象をイベントとして通知させて，発生したイベントに対応する動作を定義しておくことで，障害を回避するための対処など，発生した事象に対する処理を自動的に実行できるようになります。	6.3

以降の節では，上記の機能を使用するための設定方法について説明します。システムで使用する機能に応じて適宜設定してください。