Cosminexus システム構築ガイド

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2.3.3 AIX固有の環境変数

AIXの場合は,表2-5に示す環境変数とは別に,AIX固有の環境変数を設定する必要があります。AIX固有の環境変数を次の表に示します。

表2-6 AIX固有の環境変数

環境変数名 設定値 説明
PSALLOC※1 ※2 early メモリ確保時に必要なページングスペースをすぐに確保する設定にします。
NODISCLAIM※1 ※2 true free()に対するコールの処理方法として,nodisclaim()の発行抑止をする設定にします。
AIXTHREAD_SCOPE※2 S コンテンションの有効範囲として,システム・ベースのコンテンションの有効範囲(1:1)を設定します。
AIXTHREAD_MUTEX_DEBUG※2 OFF デバッグリストを使用しない設定にします。
AIXTHREAD_RWLOCK_DEBUG※2 OFF デバッグリストを使用しない設定にします。
AIXTHREAD_COND_DEBUG※2 OFF デバッグリストを使用しない設定にします。
EXTSHM ON プロセス空間の共有メモリ領域数の制限をなくす設定にします。
LDR_CNTRL(任意) MAXDATA=0x40000000 カーネルの従来の区分化より大きいデータエリアを扱えるようにするための設定です。必要に応じて設定してください。
「0x40000000」は,未設定時のJ2EEサーバのmalloc領域サイズ(単位:バイト)です。mmap領域のJavaHeapや共用メモリなどを確保するためには,指定サイズを小さくするなど調整してください。
LC__FASTMSG(任意) false Cosminexus DABroker Libraryを使用してDBにアクセスし,かつCosminexus Component ContainerをCロケールで動作させる場合には,環境変数「LC__FASTMSG」に「false」を指定してください。

注※1 システム構築の初期段階でメモリの見積もりができていない場合は,Hitachi Web Serverに対してPSALLOCにearly,およびNODISCLAIMにtrueを設定しないでください。設定した場合,ページングスペースが十分に確保できなくなり,プロセスの起動に失敗することがあります。

注※2 Management Server利用時,これらの環境変数に対してユーザ側で値を設定していない場合には,運用管理エージェントに「設定値」に示した値が自動的に設定されます。なお,ユーザが値を設定している場合は,ユーザが設定した値が有効になります。