Cosminexus 簡易構築・運用ガイド
SQL ServerのJDBCドライバを使用してSQL Serverに接続する場合の設定について説明します。なお,データベースとしてSQL Serverを使用する場合は,SQL Serverをインストールして初期設定を済ませておいてください。詳細については,SQL Serverのマニュアルを参照してください。
ここでは,SQL ServerのJDBCドライバを使用して,SQL ServerでJ2EEリソースを扱う場合に必要なデータベース側での設定,J2EEサーバ側での設定について説明します。また,SQL Serverのタイムアウトの設定についても説明します。
DB Connectorを使用してSQL Serverに接続する場合は,データベースのマシン上にSQL Serverをインストールして初期設定を済ませておいてください。また,SQL Serverに接続するためには,認証モードの設定が必要です。認証モードはインストール時に指定しますが,インストール後の変更もできます。
Cosminexusで設定できるSQL Serverの認証モードは,設定できる認証方法によって,混合モードとWindows認証モードの2種類に分かれています。認証モード,および認証方法についてそれぞれ説明します。
設定できる認証モード,および認証方法は,SQL ServerのJDBCドライバごとに異なります。設定できる認証モード,および認証方法について,使用するSQL ServerのJDBCドライバごとに次の表に示します。
表K-2 設定できる認証モード,および認証方法
使用するSQL ServerのJDBCドライバ | 設定できる認証モード | 設定できる認証方法 | |
---|---|---|---|
SQL Server認証 | Windows認証 | ||
SQL Server 2000 Driver for JDBC | 混合モード | ○ | ×※ |
SQL Server 2005 JDBC Driver(バージョン1.0) | 混合モード | ○ | ×※ |
SQL Server 2005 JDBC Driver(バージョン1.1) | 混合モード | ○ | ○ |
Winsows認証モード | × | ○ |
(凡例)○:設定できる ×:設定できない
SQL Serverの認証モード,および認証方法の詳細については,SQL Serverのマニュアルを参照してください。
Cosminexusがサポートするバージョンの,SQL Server 2000 Driver for JDBCのJARファイルを入手して,J2EEサーバのクラスパスに指定してください。JARファイルの入手方法とクラスパスの指定方法について説明します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <model-definition xmlns="http://www.cosminexus.com/mngsvr/schema/ModelDefinition-2.5"> <!-- Webシステムの属性定義 --> <web-system> <name>MyWebSystem</name> : <!-- 物理ティア(combined-tier)の定義 --> <tier> <tier-type>combined-tier</tier-type> <!-- SQLサーバを使用するための設定 --> <configuration> <logical-server-type>j2ee-server</logical-server-type> <param> <param-name>add.class.path</param-name> <param-value><SQL Server Driver for JDBCのインストールディレクトリ>\lib\mssqlserver.jar</param-value> <param-name>add.class.path</param-name> <param-value><SQL Server Driver for JDBCのインストールディレクトリ>\lib\msbase.jar</param-value> <param-name>add.class.path</param-name> <param-value><SQL Server Driver for JDBCのインストールディレクトリ>\lib\msutil.jar</param-value> </param> </configuration> </tier> : </web-system> <host> : </model-definition> |
Cosminexusがサポートするバージョンの,SQL Servere 2005 JDBC DriverのJARファイルを入手して,J2EEサーバのクラスパスに指定してください。JARファイルの入手方法とクラスパスの指定方法について説明します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <model-definition xmlns="http://www.cosminexus.com/mngsvr/schema/ModelDefinition-2.5"> <!-- Webシステムの属性定義 --> <web-system> <name>MyWebSystem</name> : <!-- 物理ティア(combined-tier)の定義 --> <tier> <tier-type>combined-tier</tier-type> <!-- SQLサーバを使用するための設定 --> <configuration> <logical-server-type>j2ee-server</logical-server-type> <param> <param-name>add.class.path</param-name> <param-value><SQL Server Driver for JDBCのインストールディレクトリ>\lib\sqljdbc.jar</param-value> <!-- Windows認証を使用するための設定 --> <param-name>add.library.path</param-name> <param-value><SQL Server Driver for JDBCのインストールディレクトリ>\lib\sqljdbc_auth.dll</param-value> </param> </configuration> </tier> : </web-system> <host> : </model-definition> |
必要に応じて,SQL Serverのタイムアウトを設定してください。タイムアウトの設定については,マニュアル「Cosminexus システム設計ガイド」,およびSQL Serverのマニュアルを参照してください。
コネクションの障害検知やリソースアダプタの接続テストのために,SQL Serverの接続ユーザには,sysobjectsオブジェクトのSELECT権限が必要です。sysobjectsオブジェクトのSELECT権限は,デフォルトで付いているので外さないでください。
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