Cosminexus 簡易構築・運用ガイド
Cosminexus DABroker Libraryがインストールされている環境で,DABroker for C++をインストールし,DABroker for C++を使用してデータベースに接続する場合には,接続先データベースの定義が必要です。
DABroker for C++を使用してデータベースに接続する場合は,接続先データベース定義ユティリティで設定したデータベース種別名,およびデータベース名を使用してデータベースにアクセスします。接続先データベース定義ユティリティで設定した情報を使用すると,接続条件などが変更されてもアプリケーションを変更する必要がありません。ただし,OTS機能,またはJTS機能を使用する場合は,接続先データベース定義ユティリティで設定した情報を使用できません。
接続先データベース定義ユティリティは,プログラムフォルダに登録された「DABroker接続先データベース定義」から起動します。「DABroker接続先データベース定義」は,すべてのユーザが操作できます。
接続先データベース定義ユティリティで設定した内容は,接続先データベース定義ファイル(<Cosminexus DABroker Library運用ディレクトリ>\conf\dabenv)に出力されます。なお,Cosminexus DABroker Library運用ディレクトリは,Cosminexus DABroker Libraryのインストールディレクトリ(<Cosminexusのインストールディレクトリ>\DAB)です。
接続先データベース定義の設定手順を次に示します。
なお,[接続先データベース定義]ダイアログで設定する,データベース種別名,データベース名,およびデータベース名のグループに定義する情報は,次のような親子関係になります。
この例で示すように,データベース名は,同一データベース種別名に対して,複数定義できます。例えば,ホスト名が異なる二つのHiRDBを,一つのデータベース種別として定義し,アプリケーションでは,データベース名でホストの異なるHiRDBを使い分けられます。このような場合の[接続先データベース定義]ダイアログでの設定方法を次に示します。
データベース名のグループに定義する情報について,データベースごとに説明します。
HiRDBまたはXDM/RD E2を使用する場合に,データベース名のグループに定義する情報を次の表に示します。
表I-3 データベース名のグループに定義する情報(HiRDBまたはXDM/RD E2を使用する場合)
設定項目名 | 指定内容 |
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データベース種別名 | 使用するデータベースに対して付ける任意の名称を指定します。設定規則を次に示します。
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データベース名 | データベースごとに異なる情報の集まりに対して付ける任意の名称を指定します。設定規則を次に示します。
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接続先ホスト名(DBHOST) | HiRDBのホスト名を指定します。 |
接続先ポート番号(DBNAME) | ポート番号を指定します。 |
ユーザID(USERID) | 接続ユーザIDを指定します。※ |
パスワード(PASSWD) | パスワードを指定します。※ |
環境変数 | HiRDBクライアントへ渡す環境変数を指定します。設定規則を次に示します。
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環境変数グループ | HiRDBクライアントへ渡す環境変数グループ名を指定します。設定規則を次に示します。
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なお,接続先データベース定義ユティリティで複数定義したデータベース種別名がユニークでも,実際のデータベース種別が同じ場合,同じプログラムから同時に接続できません。
Oracleを使用する場合に,データベース名のグループに定義する情報を次の表に示します。
表I-4 データベース名のグループに定義する情報(Oracleを使用する場合)
設定項目名 | 指定内容 |
---|---|
データベース種別名 | 使用するデータベースに対して付ける任意の名称を指定します。設定規則を次に示します。
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データベース名 | データベースごとに異なる情報の集まりに対して付ける任意の名称を指定します。設定規則を次に示します。
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リスナー名(DBNAME) | SQL*NET経由でアクセスするOracleのリスナー名称を指定します。ただし,リモートアクセスしない場合は省略します。 |
ユーザID(USERID) | 接続ユーザIDを指定します。※ |
パスワード(PASSWD) | パスワードを指定します。※ |
なお,接続先データベース定義ユティリティで複数定義したデータベース種別名がユニークでも,実際のデータベース種別が同じ場合,同じプログラムから同時に接続できません。
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