Cosminexus 簡易構築・運用ガイド

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15.4 JP1/AJS2 - SOと連携したシステム構築・運用の流れ

JP1/AJS2 - SOと連携してシステムを運用するための,システム構築・運用の流れを次の図に示します。システム構築の流れについては,「6. J2EEアプリケーションを実行するシステムの構築」とあわせてお読みください。

図15-2 JP1/AJS2 - SOと連携したシステム構築・運用の流れ

[図データ]

図中の1.〜9.について説明します。

  1. インストール
    必要となる製品をインストールします。JP1/AJS2 - SO連携の場合は,「6.2 インストール」に示す製品のほかに,各サーバマシンにそれぞれ次の製品をインストールします。

    表15-3 JP1/AJS2 - SO連携時に必要な製品

    サーバ/クライアント 製品/構成ソフトウェア
    アプリケーションサーバ
    • JP1/Base
    運用管理サーバ
    • JP1/Base
    • JP1/AJS2 - Agent
    JP1ジョブ運用管理サーバ
    • JP1/Base
    • JP1/AJS2 - SO Manager
    • JP1/AJS2 - Manager
    運用管理クライアント
    • JP1/AJS2 - SO View
    • JP1/AJS2 - View
  2. 負荷分散機の設定
    負荷分散機を設定します。
  3. 初期設定
    • 必要に応じて,OSやデータベースなどのホスティング環境を設定します。
    • アプリケーションサーバでは,環境変数の設定,Cosminexus DABroker Libraryの動作環境の設定,運用管理エージェントを自動起動するための設定をします。また,JP1/AJS2 - SOと連携するために,JP1/BaseのJP1イベントなどの設定をします。
    • 運用管理サーバでは,環境変数の設定,Management Serverの設定および自動起動するための設定をします。
    • JP1ジョブ運用管理サーバでは,シナリオテンプレートを利用するための設定をします。
    • 必要に応じて,Cosminexusから負荷分散機を制御するための設定をします。
  4. 構成定義
    簡易構築定義ファイルで,Webシステムの構成を定義します。簡易構築定義ファイルはエディタを使用して作成しますが,テンプレートファイルが用意されているので,構成の基本情報を設定するだけで運用できます。
    作成した簡易構築定義ファイルと抽象パラメタから,「抽象パラメタ展開済み簡易構築定義ファイル」を作成します。
  5. システムの構築
    4.で作成した「抽象パラメタ展開済み簡易構築定義ファイル」の情報を基に,Management Server上にWebシステムの情報モデルを生成します。さらに,そのWebシステムの情報モデルからWebシステムを構築します。Webシステムの構成として定義されている,すべてのアプリケーションサーバ上にWebサーバおよびJ2EEサーバをセットアップし,各論理サーバの環境を設定します。
  6. 一括起動およびデプロイ
    Webシステム内のすべてのサービスユニットを準備状態で開始したあと,リソースアダプタおよびJ2EEアプリケーションをデプロイします。
    なお,リソースアダプタのデプロイ時には,抽象パラメタの展開に合わせて,Connector属性ファイルを編集する必要があります。
  7. システムの開始
    リソースアダプタおよびJ2EEアプリケーションを開始したあと,Webシステム内のすべてのサービスユニットを稼働状態にします。
  8. チューニング
    構築したWebシステムについて,スループット,レスポンス時間,CPU時間などの性能メトリックの相関が適切かどうか多角的に検証し,必要に応じてWebシステムの構成を変更します。
  9. システムの運用
    3.で取り込んだシナリオテンプレートを基に,JP1/AJS2 - SOを使用してシナリオを作成します。作成したシナリオをJP1/AJS2に登録して,システムの運用を開始します。