Cosminexus 簡易構築・運用ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

7.10.2 負荷分散機の冗長化構成でトラブルが発生した場合の対処

ここでは,Smart Composer機能を利用して,負荷分散機を冗長化構成で構築したシステムで,負荷分散機に障害が発生した場合の対処について説明します。

Smart Composer機能では,冗長化構成の負荷分散機に対して,同時に同じ設定処理を実行しています。一方の負荷分散機に障害が発生すると,障害が発生した負荷分散機を障害中の状態にして設定処理を抑止し,もう一方の負荷分散機だけに設定処理を続行します。

障害が発生した負荷分散機は,負荷分散機のコマンドを利用して復旧します。復旧が完了した負荷分散機は,次に示す手順で,冗長化構成での運用を再開してください。

  1. cmx_test_lbコマンドを入力して,負荷分散機の状態を確認します。
    障害から復旧した負荷分散機へ問題なくアクセスできることを確認します。
  2. cmx_resume_lbコマンドを入力します。
    障害が発生していた負荷分散機で休止中の状態が解除されて,冗長化構成の運用が再開されます。Smart Composer機能は,冗長化構成の負荷分散機に対して,同時に同じ設定処理を実行します。

また,冗長化構成の負荷分散機に障害が発生している場合に,負荷分散機を操作するコマンド(cmx_build_system,cmx_start_target,cmx_stop_target,cmx_delete_systemおよびcmx_test_lb)を入力すると,異常終了したり,警告終了したりします。その場合は,出力されるメッセージに従って対処してください。

参考
負荷分散機の障害は,負荷分散機のコマンドを利用して復旧してください。負荷分散機の復旧に関するコマンドの詳細については,各負荷分散機のドキュメントを参照してください。