Cosminexus 簡易構築・運用ガイド

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5.1.7 セッションフェイルオーバ機能使用時の見積もり

セッションフェイルオーバ機能を使用する場合,J2EEサーバが使用するメモリ量が増加します。J2EEサーバ単位のメモリ増加量を求める式を次に示します。

J2EEサーバ単位のメモリ増加量(単位:メガバイト)
 =Webアプリケーション単位のメモリ増加量の合計+1.5

Webアプリケーション単位のメモリ増加量の合計は,それぞれのWebアプリケーションで使用するメモリ増加量を合計したものです。Webアプリケーションで使用するメモリ増加量は,次の式で求められます。

Webアプリケーションで使用するメモリ増加量(単位:メガバイト)
 =最大同時実行スレッド数※1×グローバルセッション情報の最大サイズ※2×1.5

注※1
Webアプリケーション単位の同時実行スレッド数を設定しているかどうかによって値が異なります。最大同時実行スレッド数に指定する値を次の表に示します。

表5-35 最大同時実行スレッド数に指定する値

Webアプリケーション単位の同時実行スレッド数の設定 最大同時実行スレッド数に指定する値
設定有り Webアプリケーション単位の最大同時実行スレッド数
設定無し Webコンテナ単位の最大同時実行スレッド数

なお,Webアプリケーション単位の同時実行スレッド数については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」のWebアプリケーション単位での同時実行スレッド数の制御に関する説明を参照してください。

注※2
DD(web.xml)で設定したセッションフェイルオーバ機能用の設定パラメタ(GSInfosLengthMax)の値です。GSInfosLengthMaxパラメタについては,マニュアル「Cosminexus 機能解説」のDDの定義に関する説明を参照してください。