JP1/Performance Management - Agent Option for IBM WebSphere MQ
ここでは,稼働状況監視の設定例を紹介します。
- <この項の構成>
- (1) 必要なアプリケーションが動作しているか
- (2) アプリケーションがメッセージを書き込めるか,または読み込めるか
- (3) チャネルの状況
- (4) キューマネージャーの状況
(1) 必要なアプリケーションが動作しているか
必要なアプリケーションが正常に動作しているかを監視するレコードとフィールド,および異常時の対処方法を次に示します。特定のアプリケーションを監視する場合,"*"を監視するアプリケーション名に変更してください。
Windowsの場合,アプリケーション名は,対象アプリケーションの実行ファイル名を絶対パスで指定してください。ただし,絶対パスが28バイトを超える場合,後ろの28バイトを指定してください。
例えば,「C:\Program Files\IBM\Eclipse SDK30\eclipse\jre\bin\javaw.exe」の場合には,「30\eclipse\jre\bin\javaw.exe」を指定してください。
UNIXの場合,アプリケーション名は,対象アプリケーションの実行ファイル名を指定してください。ディレクトリパスは指定しないでください。ただし,実行ファイル名が27バイトを超える場合,後ろの27バイトを指定してください。
表1-1 アプリケーションの動作を監視する設定例
使用レコード 使用フィールド 異常条件 値 PD_QHS Appl Tag 値の存在を監視する "*"
- 対処方法
- 指定したアプリケーションがキューに接続していないため,アプリケーションが正しく稼働しているか確認してください。
(2) アプリケーションがメッセージを書き込めるか,または読み込めるか
アプリケーションがメッセージをキューに書き込む権限を持っているか,またはメッセージをキューから読み込む権限を持っているかを監視するレコードとフィールド,および異常時の対処方法を次に示します。特定のキューを監視する場合,"*"を監視するキュー名に変更してください。
表1-2 アプリケーションの書き込み権限,読み込み権限を監視する設定例
使用レコード 権限 使用フィールド 警告条件 異常条件 PD_QS 書き込み Q Name,
Inhibit PutQ Name = "*" AND
Inhibit Put =
"MQQA_PUT_INHIBITED"Q Name = "*" AND
Inhibit Put =
"MQQA_PUT_INHIBITED"読み込み Q Name,
Inhibit GetQ Name = "*" AND
Inhibit Get =
"MQQA_GET_INHIBITED"Q Name = "*" AND
Inhibit Get =
"MQQA_GET_INHIBITED"
- 対処方法
- メッセージキューにメッセージの書き込み権限または読み込み権限が付与されていません。IBM WebSphere MQで,メッセージキューへのメッセージの書き込み権限または読み込み権限を確認し,書き込み権限または読み込み権限を許可してください。詳細については,IBM WebSphere MQのエクスプローラー・ヘルプを参照してください。
(3) チャネルの状況
チャネルの状況を監視するレコードとフィールド,および異常時の対処方法を次に示します。特定のチャネルの状況を監視する場合,"*"を監視するチャネル名に変更してください。
表1-3 チャネルの状況を監視する設定例
使用レコード 使用フィールド 警告条件 異常条件 PD_CS Channel Name , Channel Status Channel Name = "*" AND
Channel Status <>
"MQCHS_BINDING"
AND
Channel Status <>
"MQCHS_STARTING"
AND
Channel Status <>
"MQCHS_RUNNING"
AND
Channel Status <>
"MQCHS_REQUESTING"Channel Name = "*" AND
Channel Status <>
"MQCHS_BINDING"
AND
Channel Status <>
"MQCHS_STARTING"
AND
Channel Status <>
"MQCHS_RUNNING"
AND
Channel Status <>
"MQCHS_REQUESTING"
- 対処方法
- チャネルが正常に稼働していません。IBM WebSphere MQで,チャネルの状況を確認し,再稼働してください。詳細については,IBM WebSphere MQのエクスプローラー・ヘルプを参照してください。
(4) キューマネージャーの状況
キューマネージャーの状況を監視するレコードとフィールド,および異常時の対処方法を次に示します。
表1-4 キューマネージャーの状況を監視する設定例
使用レコード 使用フィールド 警告条件 異常条件 PD Q Mgr Status Q Mgr Status <>
"MQQMSTA_RUNNING"Q Mgr Status <>
"MQQMSTA_RUNNING"
- 対処方法
- キューマネージャーが正常に稼働していません。IBM WebSphere MQで,キューマネージャーの状況を確認し,再稼働してください。詳細については,IBM WebSphere MQのエクスプローラー・ヘルプを参照してください。
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