JP1/Performance Management - Agent Option for Service Response
PFM - Agent for Service Responseで収集したパフォーマンスデータは,PFM - Agent for Service ResponseのAgent StoreサービスのStoreデータベースで管理しています。ここではパフォーマンスデータの格納先の変更方法について説明します。
- <この項の構成>
- (1) jpcdbctrl configコマンドを使用して設定を変更する
- (2) jpcsto.iniファイルを編集して設定を変更する(Storeバージョン1.0の場合だけ)
(1) jpcdbctrl configコマンドを使用して設定を変更する
Storeデータベースで管理されるパフォーマンスデータの,次のデータ格納先フォルダを変更したい場合は,jpcdbctrl configコマンドで設定します。Storeデータベースの格納先フォルダを変更する前に収集したパフォーマンスデータが必要な場合は,jpcdbctrl configコマンドの-moveオプションを使用してください。jpcdbctrl configコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」を参照してください。
- 保存先フォルダ
- バックアップ先フォルダ
- 部分バックアップ先フォルダ※
- エクスポート先フォルダ
- インポート先フォルダ※
- 注※ Storeバージョン2.0使用時だけ設定できます。
jpcdbctrl configコマンドで設定するオプション名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。
表2-3 パフォーマンスデータの格納先を変更するコマンドの設定項目
説明 オプション名 設定できる値(Storeバージョン1.0)※ 設定できる値(Storeバージョン2.0)※ デフォルト値 パフォーマンスデータの保存先フォルダ sd 1〜127バイトのフォルダ名 1〜214バイトのフォルダ名 インストール先フォルダ\agtv\store パフォーマンスデータのバックアップ先フォルダ bd 1〜127バイトのフォルダ名 1〜211バイトのフォルダ名 インストール先フォルダ\agtv\store\backup パフォーマンスデータの部分バックアップ先フォルダ pbd − 1〜214バイトのフォルダ名 インストール先フォルダ\agtv\store\partial パフォーマンスデータを退避する場合の最大世代番号 bs 1〜9 1〜9 5 パフォーマンスデータのエクスポート先フォルダ dd 1〜127バイトのフォルダ名 1〜127バイトのフォルダ名 インストール先フォルダ\agtv\store\dump パフォーマンスデータのインポート先フォルダ id − 1〜222バイトのフォルダ名 インストール先フォルダ\agtv\store\import
- (凡例)
- −:設定できません。
- 注※
- フォルダ名は,Storeデータベースのデフォルト格納先フォルダ(インストール先フォルダ\agtv\store)からの相対パスか,または絶対パスで指定してください。
(2) jpcsto.iniファイルを編集して設定を変更する(Storeバージョン1.0の場合だけ)
Storeバージョン1.0使用時は,jpcsto.iniを直接編集して変更できます。
(a) jpcsto.iniファイルの設定項目
jpcsto.iniファイルで編集するラベル名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。
表2-4 パフォーマンスデータの格納先の設定項目(jpcsto.iniの[Data Section]セクション)
説明 ラベル名 設定できる値(Storeバージョン1.0)※1 デフォルト値 パフォーマンスデータの保存先フォルダ Store Dir※2 1〜127バイトのフォルダ名 インストール先フォルダ\agtv\store パフォーマンスデータのバックアップ先フォルダ Backup Dir※2 1〜127バイトのフォルダ名 インストール先フォルダ\agtv\store\backup パフォーマンスデータを退避する場合の最大世代番号 Backup Save 1〜9 5 パフォーマンスデータのエクスポート先フォルダ Dump Dir※2 1〜127バイトのフォルダ名 インストール先フォルダ\agtv\store\dump
- 注※1
- フォルダ名は,Storeデータベースのデフォルト格納先フォルダ(インストール先フォルダ\agtv\store)からの相対パスか,または絶対パス名で指定してください。
- 指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
; , * ? ' " < > |
- 指定値に誤りがある場合,Agent Storeサービスは起動できません。
- 注※2
- Store Dir,Backup Dir,およびDump Dirには,それぞれ重複したフォルダを指定できません。
(b) jpcsto.iniファイルの編集前の準備
- Storeデータベースの格納先フォルダを変更する場合は,変更後の格納先フォルダを事前に作成しておいてください。
- Storeデータベースの格納先フォルダを変更すると,変更前に収集したパフォーマンスデータを使用できなくなります。変更前に収集したパフォーマンスデータが必要な場合は,次に示す手順でデータを引き継いでください。
- jpcctrl backupコマンドでStoreデータベースに格納されているパフォーマンスデータのバックアップを採取する。
- 「2.4.1(2)(c) jpcsto.iniファイルの編集手順」に従ってStoreデータベースの格納先フォルダを変更する。
- jpcrestoコマンドで変更後のフォルダにバックアップデータをリストアする。
(c) jpcsto.iniファイルの編集手順
手順を次に示します。
- PFM - Agent のサービスを停止する。
ローカルホストでPFM -Agentのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,すべて停止してください。
- テキストエディターなどで,jpcsto.iniファイルを開く。
- パフォーマンスデータの格納先フォルダなどを変更する。
次に示す網掛け部分を,必要に応じて修正してください。
- 注意
- 行頭および「=」の前後には空白文字を入力しないでください。
- 各ラベルの値の「.」は,Agent StoreサービスのStoreデータベースのデフォルト格納先フォルダ(インストール先フォルダ\agtv\store)を示します。格納先を変更する場合,その格納先フォルダからの相対パスか,または絶対パスで記述してください。
- Storeデータベースの格納先を変更する場合,指定するフォルダを事前に作成してください。
- jpcsto.iniファイルには,データベースの格納先フォルダ以外にも,定義情報が記述されています。[Data Section]セクション以外の値は変更しないようにしてください。[Data Section]セクション以外の値を変更すると,Performance Managementが正常に動作しなくなることがあります。
- jpcsto.iniファイルを保存して閉じる。
- Performance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。
- 注意
- この手順でStoreデータベースの保存先フォルダを変更した場合,パフォーマンスデータファイルは変更前のフォルダから削除されません。これらのファイルが不要な場合は,次に示すファイルだけを削除してください。
- 拡張子が.DBであるすべてのファイル
- 拡張子が.IDXであるすべてのファイル
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