JP1/Base 運用ガイド
JP1/Baseを使用する場合の注意事項について説明します。
- <この節の構成>
- (1) システム起動時の注意事項
- (2) システム運用時の注意事項
- (3) ユーザー認証に関する注意事項
- (4) 起動順序の制御に関する注意事項
- (5) JP1/Baseで使用するファイルおよびディレクトリに関する注意事項
(1) システム起動時の注意事項
- 次のコマンドを同時に実行した場合,JP1/Baseの起動が正しく行われない場合があります。これらのコマンドを同時に実行しないでください。
- jbs_start
- jbs_start.cluster
- jbs_spmd
(2) システム運用時の注意事項
- JP1/Baseを起動しているときは,次のコマンドを使用しないでください。
- jbshostsimport
- jbsunsetcnf
- jevdbinit
- jp1base_setup(UNIXの場合)
- jp1base_setup_cluster(UNIXの場合)
- jp1bshasetup(Windowsの場合)
- Jischk
- Jiscond
- Jisconv
- Jiscpy
- Jisext
- Jiskeymnt
- Jislckext
- Jisprt
- Jislckreg(UNIXの場合)
- Jisrsdel(UNIXの場合)
- JP1/IMやJP1/AJS2を利用したコマンドの実行,ジョブや自動アクションの実行中でなければ,JP1/Baseを起動している状態で,次に示す環境設定情報を変更できます。
JP1/IMやJP1/AJS2の運用中に上記環境設定情報を変更する場合は,十分に注意してください。
- JP1ユーザーの設定
- JP1資源グループ別権限レベルの設定(Windowsの場合)
- JP1ユーザーの操作権限の設定(UNIXの場合)
- 認証サーバの変更
(3) ユーザー認証に関する注意事項
- 1台の認証サーバにログインの負荷が集中すると,「KAVB0109-E 接続ホストと認証サーバの間で,通信エラーが発生しました」,またはKAVB0105,KAVB0106,KAVB0108のメッセージが出力され,ログインできなくなることがあります。この現象が発生した場合,しばらく待ってから再度ログインを実行してください。
- JP1/IM - ViewまたはJP1/AJS2 - Viewからログインするときに,パスワードの後ろに付けたスペースは無視されます。
(4) 起動順序の制御に関する注意事項
- JP1/Base Control Serviceサービスの[ログオン]の設定を「システムアカウント」以外に変更しないでください。また,「デスクトップの対話をサービスに許可」オプションにチェックを入れないでください。
- JP1SVPRM.DATファイルには,対話形式のコマンドやダイアログボックスを表示するコマンドを登録しないでください。
(5) JP1/Baseで使用するファイルおよびディレクトリに関する注意事項
- UNIXでJP1/Baseを使用する場合,/var/opt/jp1base/tmp以下にはファイルなどを作成しないでください。作成した場合,削除される場合があります。
- Windowsでは,コマンド実行機能でインストール先フォルダ\COMMANDをカレントフォルダとして使用しています。そのため,JP1ユーザーにマッピングしているOSユーザーに対して,カレントフォルダの読み取り権限が必要となります。また,カレントフォルダにリダイレクトによるファイル作成や,一時ファイルの作成をする場合は,書き込み権限が必要となります。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.