JP1/Base 運用ガイド

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jcocmdlog

機能

マネージャーホスト(JP1/IM - Managerインストールホスト)で実行するコマンドです。

JP1/IM - Viewの[コマンド実行]画面および自動アクションで実行したコマンドの履歴を,CSV形式で標準出力に出力します。

形式

jcocmdlog [-window]
          [-act]
          [-dir 実行履歴保存ディレクトリ]
          [-h 論理ホスト名]
          [-ext]
          [-date {日時 | [開始日時],[終了日時]}]

実行権限

Windowsの場合:なし(ただし,WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合:なし

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
Baseパス\bin\

UNIXの場合
/opt/jp1base/bin/

引数

-window

JP1/IM - Viewの[コマンド実行]画面から実行したコマンドの履歴を出力します。

-act

自動アクションで実行したコマンドの履歴を出力します。

-windowオプションと-actオプションのどちらも省略した場合は,JP1/IM - Viewの[コマンド実行]画面および自動アクションで実行したコマンドの履歴を出力します。

なお,jcocmddefコマンドで出力抑止(-actresult OFF)を設定している間は,出力結果には詳細情報が含まれません(出力される情報はすべて「KAVB2401-I」のメッセージ情報になります)。デフォルトまたはjcocmddefコマンドで出力抑止を解除した場合は(-actresult ON),詳細情報が出力されます。

-dir 実行履歴保存ディレクトリ

指定したディレクトリの実行履歴を出力します。省略した場合は,運用中の実行履歴を出力します。

-h 論理ホスト名

クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。-dirオプションが指定されている場合,このオプションは,無視されます。

-ext

JP1/IM - Viewの[コマンド実行]画面および自動アクションで実行したコマンドの受け取り時刻をYYYY/MM/DD,hh:mm:ssの形式で出力します。また,実行コマンド名とメッセージをダブルクォーテーションで囲んで出力します。なお,実行コマンド名またはメッセージにダブルクォーテーションが含まれる場合,ダブルクォーテーションを連続して一つ付加します。-extオプションを指定しない場合は,受け取り時刻はMM/DD/YY hh:mm:ssの形式で,実行コマンド名とメッセージをダブルクォーテーションで囲まずに出力します。

(例)

-date {日時 | [開始日時],[終了日時]}

履歴を出力する日時を指定します。このオプションを省略した場合は,すべての履歴を出力します。

日時,開始日時および終了日時の指定形式は,日付(YYYYMMDD:年月日)と時刻(hhmmss:時分秒)を次のように指定します。時刻は省略できます。

戻り値

0 正常終了
4 コマンド実行履歴ファイルが使用中のため,処理が中断された
-1 異常終了

出力形式

コマンドの実行結果は,コンマ区切り(CSV形式)で出力されます。出力形式は次のとおりです。

実行種別,メッセージ受け取り時刻,コマンド実行先ホスト名,実行コマンド,プロセスID,終了コード,メッセージ

実行種別は,「Window」(JP1/IM - Viewの[コマンド実行]画面から実行したコマンド)または「Action」(自動アクションで実行したコマンド)のどちらかの値を取ります。

コマンドの実行結果は1行256バイトで出力されるため,257バイト以上の実行結果は複数行に分割されて出力されます。

出力する内容のない項目は,コンマだけが出力されます。

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