JP1/Base 運用ガイド
機能
JP1/IM(JP1/IM - Viewの[コマンド実行]画面または自動アクション)から実行指示を受けてJP1/Base側で実行またはキューイングしているコマンドを終了させ,削除するコマンドです。
システムの運用中に誤ったコマンドを実行してしまった,処理に時間が掛かり過ぎるコマンドを実行したために後続のコマンドが実行されない状態になった,など,コマンド実行でトラブルが発生したときに使用します。なお,このコマンドを実行する前にjcocmdshowコマンドを実行してコマンドの状態を確認し,不要な(削除してもよい)コマンドかどうかを判断してください。
形式
jcocmddel [-h 論理ホスト名] [-s 接続ホスト名] [-f] [コマンドID | ALL]
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
Baseパス\bin\
- UNIXの場合
/opt/jp1base/bin/
引数
-h 論理ホスト名
クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。
-s 接続ホスト名
削除したいコマンドが存在している接続先ホストのホスト名を指定します。指定できる文字数は,1〜255バイトです。このオプションを省略した場合は,自ホストを仮定します。
-f
コマンドを削除する際に,確認メッセージを表示させたくない場合に指定します。このオプションを指定すると,指定したコマンドを強制的に削除します。
コマンドID | ALL
削除するコマンドを指定します。コマンドIDで指定する場合はjcocmdshowコマンドの実行結果で得たIDを,「実行中」および「キューイング中」のすべてのコマンドを削除したい場合はALLを指定します。
コマンドIDを複数指定する場合は,スペースで区切ってください。
戻り値
0 正常終了 1 コマンドIDがない,またはJP1/Baseのコマンド実行管理内のコマンドが部分的に削除されている 2 引数エラー 4 システムリソース不足 8 コマンドを実行する権限がない 16 JP1/Baseのコマンド実行管理との通信でエラーが発生した 32 共通定義アクセスエラー 64 接続先ホストからの応答がない 65 接続先ホストとバージョンの互換性がない 128 内部エラー 129 最大接続数エラー 255 その他のエラー
使用例
接続ホストhost01で実行されているコマンド1234を削除する。
jcocmddel -s host01 1234
出力例
jcocmddel -s host01 1234 KAVB2291-Q このコマンドIDを削除してよろしいですか?[Y/y or N/n] -> y KAVB2293-I コマンド実行制御内のコマンド削除に成功しました。
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