JP1/Base 運用ガイド
機能
統合トレース(HNTRLib2)が出力する統合トレースログのサイズ,数,および出力先を変更するためのコマンドです。
このコマンドを実行すると,次に示すダイアログボックスが表示されます。
このダイアログボックス上で統合トレースログの出力先,数,およびサイズを設定できます。次にこのダイアログボックスの各項目について説明します。
- Output (directory and prefix):
- ログファイルの出力先およびログファイル名のプリフィックスを指定します。デフォルトでは,システムドライブ\Program Files\Hitachi\HNTRLib2\spool\hntr2*.logになっています。
- Number of Files:
- ログファイル数(1〜16)を指定します。デフォルトでは,4になっています。Outputで指定した出力先に,ここで指定した値分のログファイルを作成します。
- File Size (KB):
- ログファイルのサイズ(8KB〜4,096KB)を指定します。デフォルトでは,256キロバイトになっています。
- Buffer (KB):およびWatch Dog (sec):
- 変更しないでください。
- [OK]ボタン
- ダイアログボックスで指定した値を反映して,ダイアログボックスを閉じます。
- [Cancel]ボタン
- ダイアログボックスで指定した値を反映しないで,ダイアログボックスを閉じます。
- [Kill]ボタン
- 実行中のモニタープロセスを終了します。統合トレースサービス(サービス名:Hitachi Network Objectplaza Trace Monitor 2)を停止できますが,通常は,このボタンを利用しないで,Windowsのコントロールパネルの[サービス]ダイアログボックス上で操作してください。
形式
hntr2util
実行権限
Administrators権限
格納先ディレクトリ
システムドライブ\Program Files\Hitachi\HNTRLib2\bin\
注意事項
各プログラムが1日当たりに出力するログの量を次に示します。この値を参考にしてログファイルのサイズを設定してください。なお,次に示す計算式の値は,正常に運用した場合のログの量です。エラー時に対処するためには,これ以上のサイズを設定してください。
- プロセス管理
- 3.1 × 1日当たりの起動回数および停止回数(キロバイト)
- 上記の計算式の値は,1製品当たりのログの量です。JP1/Base,JP1/IM,JP1/AJS2それぞれでログの量を見積もってください。
- 認証サーバ
- 0.2 × JP1/AJS2 - Viewからのログイン回数 + 0.2 × コマンド実行回数(キロバイト)
- JP1/IM
- (0.16 + 自動アクションのコマンド長) × 1日当たりの自動アクション実行回数 + 0.4 × JP1/IM - Viewからの自動アクション定義の変更回数 + 0.16 × JP1/IM - ViewからJP1/IM - Managerへのログイン回数 + (0.16 + コマンド実行画面のコマンド長) × 1日当たりのコマンド実行回数(キロバイト)
- JP1/AJS2
- 起動条件が成立した数 × 0.2(キロバイト)
統合トレース(HNTRLib2)の設定を変更した場合は,統合トレース機能を再起動する必要があります。次に示す手順で,統合トレース機能を再起動してください。
- Hitachi Network Objectplaza Trace Monitor 2サービス(統合トレース機能)を再起動します。
- コントロールパネルの[サービス]ダイアログボックスで,[Hitachi Network Objectplaza Trace Monitor 2]の名称のサービスを再起動します。
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