JP1/Base 運用ガイド

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11.5.1 通信設定の変更

ここでは,各ホストで必要となる通信設定の変更について説明します。

<この項の構成>
(1) host10で必要となる設定
(2) hostXで必要な設定
(3) hostL(論理ホスト)で必要な設定
(4) hostA,hostBで必要な設定

(1) host10で必要となる設定

host10は,hostXおよびhostLに対して物理ホスト名(hostX)および論理ホスト名(hostL)に対応していないIPアドレス20.0.0.11,20.0.0.15で接続するため,これらのIPアドレスがそれぞれhostXおよびhostLに対応するIPアドレスだと認識させる必要があります。この設定は,jp1hosts定義ファイルおよびイベントサーバ設定ファイル(conf)で行います。

host10で必要な通信設定手順を次に示します。

  1. JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムを停止する。
    JP1/Baseと依存関係を持つプログラムには,例えばJP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の起動に必要なJP1/Cm2/NNMがあります。
  2. JP1/Baseを停止する。
  3. jp1hosts定義ファイルを編集する。
    jp1hosts定義ファイルを次に示すように編集してください。
    # IPアドレス20.0.0.11,20.0.0.15をそれぞれ接続させたいホストの
    # IPアドレスとして対応付ける。
    hostX 20.0.0.11
    hostL 20.0.0.15
  4. jbshostsimportコマンドを実行する。
    jbshostsimport {-o|-r} jp1hosts定義ファイル名
  5. イベントサーバ設定ファイル(conf)を編集する。
    イベントサーバ設定ファイル(conf)に次の行を追加してください。
    remote-server hostX close 20.0.0.11
    remote-server hostL close 20.0.0.15
  6. JP1/Baseを再起動する。
    JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。

以上でhost10での通信設定は完了です。

(2) hostXで必要な設定

hostXで必要な通信設定手順を次に示します。

  1. JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムを停止する。
    JP1/Baseと依存関係を持つプログラムには,例えばJP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の起動に必要なJP1/Cm2/NNMがあります。
  2. JP1/Baseを停止する。
  3. jp1hosts定義ファイルを編集する。
    jp1hosts定義ファイルを次に示すように編集してください。
    # ホスト名にIPアドレスを対応付ける。
    hostX 10.0.0.11, 20.0.0.11
  4. jbshostsimportコマンドを実行する。
    jbshostsimport {-o|-r} jp1hosts定義ファイル名
  5. jbssetcnfコマンドを実行する。
    jbssetcnf physical_ipany.conf
  6. イベントサーバ設定ファイル(conf)を編集する。
    イベントサーバ設定ファイル(conf)のportsパラメーターおよびclient-bindパラメーターの値を次のように修正してください。
    ports 10.0.0.11:20.0.0.11 jp1imevt jp1imevtapi
    client-bind 0.0.0.0
  7. JP1/Baseを再起動する。
    JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。

以上でhostXでの通信設定は完了です。

(3) hostL(論理ホスト)で必要な設定

hostLで必要な通信設定手順を次に示します。

  1. JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムを停止する。
    JP1/Baseと依存関係を持つプログラムには,例えばJP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の起動に必要なJP1/Cm2/NNMがあります。
  2. JP1/Baseを停止する。
  3. jp1hosts定義ファイルを編集する。
    jp1hosts定義ファイルを次に示すように編集してください。
    # ホスト名にIPアドレスを対応付ける。
    hostL 10.0.0.15, 20.0.0.15
  4. jbshostsimportコマンドを実行する。
    jbshostsimport {-o|-r} jp1hosts定義ファイル名 -h hostL
  5. logical_ipany.confを編集する。
    logical_ipany.confをエディターなどで開き,[LOGICALHOSTNAME\JP1BASE]を探し,[hostL\JP1BASE]に修正してください。
  6. jbssetcnfコマンドを実行する。
    jbssetcnf logical_ipany.conf
  7. イベントサーバ設定ファイル(conf)を編集する。
    イベントサーバ設定ファイル(conf)のportsパラメーターおよびclient-bindパラメーターの値を次のように修正してください。
    ports 10.0.0.15:20.0.0.15 jp1imevt jp1imevtapi
    client-bind 0.0.0.0
  8. JP1/Baseを再起動する。
    JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。

以上でhostLでの通信設定は完了です。

(4) hostA,hostBで必要な設定

hostA,hostBは,物理ホスト名(ここではhostX)または論理ホスト名(ここではhostL)に対応するIPアドレスで接続するため,通信設定を変更する必要はありません。

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