JP1/Base 運用ガイド
ここでは,各ホストで必要となる通信設定の変更について説明します。
- <この項の構成>
- (1) host10で必要となる設定
- (2) hostXで必要な設定
- (3) hostL(論理ホスト)で必要な設定
- (4) hostA,hostBで必要な設定
(1) host10で必要となる設定
host10は,hostXおよびhostLに対して物理ホスト名(hostX)および論理ホスト名(hostL)に対応していないIPアドレス20.0.0.11,20.0.0.15で接続するため,これらのIPアドレスがそれぞれhostXおよびhostLに対応するIPアドレスだと認識させる必要があります。この設定は,jp1hosts定義ファイルおよびイベントサーバ設定ファイル(conf)で行います。
host10で必要な通信設定手順を次に示します。
- JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムを停止する。
JP1/Baseと依存関係を持つプログラムには,例えばJP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の起動に必要なJP1/Cm2/NNMがあります。
- JP1/Baseを停止する。
- jp1hosts定義ファイルを編集する。
jp1hosts定義ファイルを次に示すように編集してください。
# IPアドレス20.0.0.11,20.0.0.15をそれぞれ接続させたいホストの # IPアドレスとして対応付ける。 hostX 20.0.0.11 hostL 20.0.0.15- jbshostsimportコマンドを実行する。
jbshostsimport {-o|-r} jp1hosts定義ファイル名- イベントサーバ設定ファイル(conf)を編集する。
イベントサーバ設定ファイル(conf)に次の行を追加してください。
remote-server hostX close 20.0.0.11 remote-server hostL close 20.0.0.15- JP1/Baseを再起動する。
JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。
以上でhost10での通信設定は完了です。
(2) hostXで必要な設定
hostXで必要な通信設定手順を次に示します。
- JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムを停止する。
JP1/Baseと依存関係を持つプログラムには,例えばJP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の起動に必要なJP1/Cm2/NNMがあります。
- JP1/Baseを停止する。
- jp1hosts定義ファイルを編集する。
jp1hosts定義ファイルを次に示すように編集してください。
# ホスト名にIPアドレスを対応付ける。 hostX 10.0.0.11, 20.0.0.11- jbshostsimportコマンドを実行する。
jbshostsimport {-o|-r} jp1hosts定義ファイル名- jbssetcnfコマンドを実行する。
jbssetcnf physical_ipany.conf- イベントサーバ設定ファイル(conf)を編集する。
イベントサーバ設定ファイル(conf)のportsパラメーターおよびclient-bindパラメーターの値を次のように修正してください。
ports 10.0.0.11:20.0.0.11 jp1imevt jp1imevtapi client-bind 0.0.0.0- JP1/Baseを再起動する。
JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。
以上でhostXでの通信設定は完了です。
(3) hostL(論理ホスト)で必要な設定
hostLで必要な通信設定手順を次に示します。
- JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムを停止する。
JP1/Baseと依存関係を持つプログラムには,例えばJP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の起動に必要なJP1/Cm2/NNMがあります。
- JP1/Baseを停止する。
- jp1hosts定義ファイルを編集する。
jp1hosts定義ファイルを次に示すように編集してください。
# ホスト名にIPアドレスを対応付ける。 hostL 10.0.0.15, 20.0.0.15- jbshostsimportコマンドを実行する。
jbshostsimport {-o|-r} jp1hosts定義ファイル名 -h hostL- logical_ipany.confを編集する。
logical_ipany.confをエディターなどで開き,[LOGICALHOSTNAME\JP1BASE]を探し,[hostL\JP1BASE]に修正してください。
- jbssetcnfコマンドを実行する。
jbssetcnf logical_ipany.conf- イベントサーバ設定ファイル(conf)を編集する。
イベントサーバ設定ファイル(conf)のportsパラメーターおよびclient-bindパラメーターの値を次のように修正してください。
ports 10.0.0.15:20.0.0.15 jp1imevt jp1imevtapi client-bind 0.0.0.0- JP1/Baseを再起動する。
JP1/Baseを前提とする製品およびJP1/Baseと依存関係を持つプログラムも再起動してください。
以上でhostLでの通信設定は完了です。
(4) hostA,hostBで必要な設定
hostA,hostBは,物理ホスト名(ここではhostX)または論理ホスト名(ここではhostL)に対応するIPアドレスで接続するため,通信設定を変更する必要はありません。
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