JP1/Base 運用ガイド

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7.4.5 動作定義ファイル(imevtgw.conf)の詳細

動作定義ファイル(imevtgw.conf)の詳細について説明します。

<この項の構成>
(1) 格納先ディレクトリ
(2) パラメーター一覧
(3) パラメーターの説明

(1) 格納先ディレクトリ

動作定義ファイル(imevtgw.conf)の格納先ディレクトリを次に示します。

Windowsの場合
インストール先フォルダ\conf\evtgw\imevtgw.conf

UNIXの場合
/etc/opt/jp1base/conf/evtgw/imevtgw.conf

(2) パラメーター一覧

動作定義ファイルで指定するパラメーターを次に示します。

パラメーター名 内容
nnm_url_base NNMのURLを指定する。
severity SNMPトラップの重要度と変換後のJP1イベントの重大度を対応づける。
snmp-filter 〜 end-filter JP1イベント変換対象とするSNMPエージェントのホスト名を指定する。
var_expand $r・$ar・$c・$s・$N・$$・$C・$aA・$T変数の情報を展開するかどうかを指定する。
var_option 指定した$変数をNNMの表示と同じ内容の情報で展開する。
imevt_server JP1イベントの登録先論理ホストを指定する。

次に,動作定義ファイルの文法を示します。

(3) パラメーターの説明

動作定義ファイルの各パラメーターを説明します。

(a) nnm_url_base

JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面からNNMをモニター起動するために,NNMのURLを指定します。nnm_url_baseパラメーターの書式を次に示します。

nnm_url_base http://ホスト名:ポート番号/OvCgi/jovw.exe?MapName=default

ホスト名
動作定義ファイルを設定するホストのホスト名を記述します。ほかのホストのWWWブラウザーからNNMのWeb画面を表示できるようにホスト名を設定してください。

ポート番号
ホスト名で指定したホストがWindowsの場合は,指定は不要です。
UNIXの場合で,NNM6.2(NNM 07-01)以前をご使用の場合は8880を指定します。NNM6.4(NNM 07-10)以降をご使用の場合は3443を指定します。ただし,NNMの設定によっては,ポート番号が異なる場合があります。NNMでのポート番号の設定をご確認ください。

(b) severity

SNMPトラップの重要度と変換後のJP1イベントの重大度を対応づけます。severityパラメーターの書式を次に示します。

severity SNMPトラップの重要度 to JP1イベントの重大度

SNMPトラップの重要度
SNMPの重要度に指定できる内容を次に示します。
  • normal
  • warning
  • minor
  • major
  • critical
  • unknown
unknownは,SNMPトラップに重要度のデータがない,またはnormal,warning,minor,major,criticalに一致しないものを指します。

JP1イベントの重大度
JP1イベントの重大度に指定できる内容を次に示します。
  • Information
  • Notice
  • Warning
  • Error
  • Emergency
  • Critical
  • Alert
  • Debug

デフォルトおよびseverityパラメーターの指定を省略した場合は,SNMPトラップの重要度と変換後のJP1イベントの重大度は次のように対応づけられています。

SNMPトラップの重要度 変換後のJP1イベントの表示(重大度)
normal Information
warning Warning
minor Error
major Critical
critical Alert

(c) snmp-filter 〜 end-filter

監視対象のSNMPエージェントを限定するために,JP1イベント変換対象とするSNMPエージェントのホスト名を指定します。フィルターファイル(snmpfilter.conf)で指定した条件に一致するSNMPトラップのうち,このパラメーターで指定したホスト名から発行されたSNMPトラップだけがJP1イベントに変換されます。

なお,このパラメーターで指定した条件が成立しなかった場合,フィルターファイル(snmpfilter.conf)で指定した条件が成立したSNMPトラップデータであっても,JP1イベント登録の対象にはなりません。また,複数のパラメーターを指定した場合は,パラメーターのどれかが成立する条件で成立します。snmp-filter 〜 end-filterパラメーターの書式を次に示します。

snmp-filter
source ホスト名1 ホスト名2 ホスト名3・・・
end-filter

このパラメーターの指定を省略した場合,フィルターファイル(snmpfilter.conf)で指定した条件に一致するSNMPトラップがすべてJP1イベントに変換されます。

(d) var_expand

trapd.confから取得したメッセージ中に$r・$ar・$c・$s・$N・$$・$C・$aA・$T変数が含まれている場合,JP1イベント変換時にこれらの$変数をSNMPトラップに含まれる情報として展開するかどうかを指定します。var_expandパラメーターの書式を次に示します。

var_expand    0 | 1

0
JP1イベントの変換時に,$#・$数字・$-数字・$+数字・$>数字・$>-数字・$>+数字・$x・$X・$@・$O・$o・$G・$S・$e・$E・$A・$*の合計18個の$変数の情報を展開します。$r・$ar・$c・$s・$N・$$・$C・$aA・$T変数の情報は展開されません。

1
JP1イベントの変換時に,$r・$ar・$c・$s・$N・$$・$C・$aA・$T変数および$#・$数字・$-数字・$+数字・$>数字・$>-数字・$>+数字・$x・$X・$@・$O・$o・$G・$S・$e・$E・$A・$*の合計27個の$変数の情報を展開します。

このパラメーターを省略すると,0が仮定されます。

(e) var_option

trapd.confから取得したメッセージ中に,このパラメーターで指定した$変数が含まれている場合,NNMの表示と同じ内容の情報で展開します。

var_option $変数 ・・・

指定できる$変数は,$Eおよび$eの2種類です。

このパラメーターを省略,または指定のない$変数に対しては,SNMPトラップ変換機能の$変数変換方式で情報を展開します。この場合,NNMに表示される内容とは異なった情報が展開されます。

(f) imevt_server

クラスタシステムなどで,変換したJP1イベントを論理ホストに登録したい場合に指定します。指定できるイベントサーバは,自ホストで稼働しているイベントサーバに限ります。このパラメーターを指定する場合,イベントサーバ設定ファイル(conf)のremote-serverパラメーターにも指定したイベントサーバ名が設定されている必要があります。詳細については,「6.4.2 イベントサーバ設定ファイル(conf)の詳細」を参照してください。imevt_serverパラメーターの書式を次に示します。

imevt_server イベントサーバ名

このパラメーターを省略すると,JP1イベントの登録先は自ホストに仮定されます。

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