JP1/Base 運用ガイド

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7.2.7 ログファイルの形式別の定義例

ログファイルの形式別に,動作定義ファイルの定義例,およびjevlogstartコマンドの指定例を次の流れで説明します。

  1. 監視するログのファイルの動作
  2. ログファイルのフォーマット例,動作定義ファイルの定義例
  3. jevlogstartコマンドの指定例

なお,「(1) シーケンシャルファイル(SEQ)の場合」だけ,定義例に従ったログファイルトラップの処理の流れについて説明しています。

<この項の構成>
(1) シーケンシャルファイル(SEQ)の場合
(2) シーケンシャルファイル(SEQ2)の場合
(3) ラップラウンドファイル(WRAP1)の場合
(4) ラップラウンドファイル(WRAP2)の場合
(5) マルチプロセス対応トレースファイル(HTRACE)の場合

(1) シーケンシャルファイル(SEQ)の場合

(a) 監視するログファイル(SEQ)の動作

一定の容量に達すると,別のファイル名で新たにログファイルを作成して書き込む形式のファイルの動作を次の図に示します。

図7-9 シーケンシャルファイル(SEQ)の動作

[図データ]

(b) ログファイルのフォーマット例および動作定義ファイルの定義例

ログファイルのフォーマット例,動作定義ファイルの定義例を次に示します。この例では,レコードは可変長で,「\n」で1行が終わります。

[図データ]

(c) 処理の流れ

MARKSTRパラメーターとACTDEFパラメーターの処理の流れを,次の図に示します。

図7-10 MARKSTRパラメーターとACTDEFパラメーターの処理の流れ

[図データ]

[図データ]

(d) jevlogstartコマンドの指定例

jevlogstartコマンドの指定例を次に示します。

jevlogstart jevlog.conf FILE1 FILE2 FILE3 FILE4・・・

(2) シーケンシャルファイル(SEQ2)の場合

(a) 監視するログファイル(SEQ2)の動作

一定の容量に達すると,ファイル名を変更して保存したあと,変更前と同じ名称のファイルを作成して新たにログを書き込むファイルの動作を次の図に示します。

図7-11 シーケンシャルファイル(SEQ2)の動作

[図データ]

(b) ログファイルのフォーマット例,動作定義ファイルの定義例

ログファイルのフォーマット例,動作定義ファイルの定義例を次に示します。この例では,レコードは可変長で,「\n」で1行が終わります。

[図データ]

(c) jevlogstartコマンドの指定例

jevlogstartコマンドの指定例を次に示します。

jevlogstart jevlog.conf FILE_A

(3) ラップラウンドファイル(WRAP1)の場合

(a) 監視するログファイル(WRAP1)の動作

一定の容量に達すると,ラップラウンドして,再び先頭からデータを上書きする形式のファイルの動作を次の図に示します。

図7-12 ラップラウンドファイル(WRAP1)の動作

[図データ]

(b) ログファイルのフォーマット例,動作定義ファイルの定義例

ログファイルのフォーマット例,動作定義ファイルの定義例を次に示します。この例では,レコードは固定長で,256バイトで1行が終わります。

[図データ]

(c) jevlogstartコマンドの指定例

jevlogstartコマンドの指定例を次に示します。

jevlogstart jevlog.conf FILE1 FILE2

(4) ラップラウンドファイル(WRAP2)の場合

(a) 監視するログファイル(WRAP2)の動作

一定の容量に達してラップラウンドする時,データを削除して再び先頭からデータを書き込む形式のファイルの動作を次の図に示します。

図7-13 ラップラウンドファイル(WRAP2)の動作

[図データ]

(b) ログファイルのフォーマット例,動作定義ファイルの定義例

ログファイルのフォーマット例,動作定義ファイルの定義例を次に示します。この例では,レコードは可変長で,「\n」で1行が終わります。

[図データ]

(c) jevlogstartコマンドの指定例

jevlogstartコマンドの指定例を次に示します。

jevlogstart jevlog.conf FILE1 FILE2

(5) マルチプロセス対応トレースファイル(HTRACE)の場合

(a) 監視するログファイル(HTRACE)の動作

マルチプロセス対応トレースファイルは,複数のプロセスによって共有されログが出力されるファイルです。一定の容量に達するとラップラウンドして,再び先頭からデータを上書きします。ログファイルの動作を次の図に示します。

図7-14 マルチプロセス対応トレースファイル(HTRACE)の動作

[図データ]

(b) ログファイルのフォーマット例,動作定義ファイルの定義例

ログファイルのフォーマット例,動作定義ファイルの定義例を次に示します。この例では,レコードは可変長で,「\n」で1行が終わります。

[図データ]

(c) jevlogstartコマンドの指定例

jevlogstartコマンドの指定例を次に示します。

jevlogstart jevlog.conf FILE1 FILE2

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