JP1/Base 運用ガイド
ログ情報定義ファイルの詳細について説明します。
ログ情報定義ファイルは,ログファイルトラップ用ログのファイル数およびファイル容量を指定する場合に設定します。
なお,ログ情報定義ファイルはデフォルトで提供されません。ファイルが存在しない場合は,デフォルトのログファイル数,およびデフォルトのファイル容量が仮定されます。必要に応じてログ情報定義ファイルを作成し,設定を変更してください。
- <この項の構成>
- (1) 格納先ディレクトリ
- (2) ログ出力先ディレクトリ
- (3) パラメーター一覧
- (4) パラメーター文法
- (5) パラメーターの説明
(1) 格納先ディレクトリ
ログ情報定義ファイルの格納先ディレクトリを次に示します。
- Windowsの場合
- インストール先フォルダ\conf\event\jevlogd.conf
- UNIXの場合
- /etc/opt/jp1base/conf/event/jevlogd.conf
(2) ログ出力先ディレクトリ
ログ情報定義ファイルで設定したログファイルトラップ用ログのファイルを次に示します。
- Windowsの場合
- インストール先フォルダ\sys\tmp\event\logtrap\jevtraplog\jevtraplog.{000|001|002|003|004}※
- UNIXの場合
- /var/opt/jp1base/sys/tmp/event/logtrap/jevtraplog/jevtraplog.{000|001|002|003|004}※
注※ これらのログファイル数は,log-keepパラメーターで変更できます。
(3) パラメーター一覧
ログ情報定義ファイルで指定するパラメーターを次に示します。
パラメーター名 内容 log-keep ログファイルトラップ用ログファイル(jevtraplog.*)の数を指定する。 log-size ログファイルトラップ用ログファイル(jevtraplog.*)の容量を指定する。
(4) パラメーター文法
ログ情報定義ファイルを定義するときの文法を次に示します。
- 行頭に「#」を指定すると,その行はコメント行になります。
- パラメーターと値の間は一つ以上の半角スペースまたはタブで区切ります。
- 1行に1パラメーターを定義します。
- 各行の先頭パラメーター名の前に,スペースやタブなどは入れられません。
- 値の後ろと改行の間にはコメントを記入することはできません。
- 定義内容に誤りがあった場合はデフォルトの値が仮定されます。
- 英字の大文字小文字は区別されます。
- (例)
log-keep 5 log-size 65536
(5) パラメーターの説明
ログ情報定義ファイルの各パラメーターを説明します。
(a) log-keep
ログファイルトラップ用ログファイル(jevtraplog.*)の保存ファイル数を指定します。log-sizeで指定した容量を超えると切り替わり,ファイル数が最大になると,最も古いファイルを削除します。パラメーターの書式を次に示します。
log-keep ログファイルの個数
ログファイルの個数には,0〜50の10進数を指定します。このパラメーターを省略すると,デフォルト値が仮定されます。デフォルト値は5です。0を指定するとログを保存しません。
(b) log-size
ログファイルトラップ用ログファイル(jevtraplog.*)の最大容量(バイト数)を指定します。パラメーターの書式を次に示します。
log-size ファイルサイズ
ファイルサイズには,65,536〜2,147,483,647の10進数を指定します。このパラメーターを省略すると,デフォルト値が仮定されます。デフォルト値は1,000,000バイトです。
ログ情報は,ログファイルトラップ管理デーモンまたはサービスの起動時およびエラーが発生した場合に出力されます。
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