JP1/Base 運用ガイド
イベントサービスを使用する場合の注意事項を次に示します。
- JP1/Baseまたはバージョン5のJP1/IMを使用しないで,バージョン5以前のJP1/SES,JP1/AJSでイベントを管理している他ホスト,またはJP1/OJEでイベントを管理しているメインフレームとの間で,JP1イベントを送受信する場合,システムのservicesファイルに,次に示すサービス名を設定する必要があります。なお,ポート番号(5001)の部分は他ホストの設定と一致させてください。
- Windowsの場合
- JP1AutoJob 5001/tcp # JP1/AutoJob Event Service
- UNIXの場合
- jesrd 5001/tcp # JP1/SES remote management server
- Windows上で,JP1/Baseをインストールして,イベントサービスを起動しない設定に変更した場合,イベントサービスを利用するプログラムの性能に影響が出る場合があります。イベントサービスを起動しない場合には,イベントサービス環境設定のAPI設定ファイルに次の指定を追加してください。
自ホスト名は,hostnameコマンドで表示されるとおりに設定してください。この指定によって,性能への影響を避けることができます。なお,イベントサービスを起動する場合はこの指定は行わないでください。
server 自ホスト名 close 0.0.0.0 jp1imevtapi
- 自ホスト名からIPアドレスへの変換,および自IPアドレスから自ホスト名への変換が行えない環境では,イベントサービスを起動できません。これらの変換が行えるようにhostsファイル,またはDNSサーバの設定を行ってください。
- インストール時に標準で設定されたイベントサーバ設定ファイル(conf)のportsパラメーターにIPアドレスを指定する場合,hostnameコマンドで返されるホスト名に対応していないIPアドレスを指定すると,JP1イベントを登録および取得するプログラムが,イベントサービスに接続できなくなることがあります。このような場合には,API設定(api)設定ファイルを修正してください。
- 例
- confファイルの設定(portsパラメーター部分抜粋)
- ports 192.168.1.2 jp1imevt jp1imevtapi
- apiファイルの設定
- server * keep-alive
- server ホスト名 keep-alive 192.168.1.2
- 注 ホスト名にはhostnameコマンドで返されるホスト名を指定してください。
- イベントサービスでは,JP1イベントの基本属性および拡張属性の文字列属性での外字の使用をサポートしていません。文字列属性に外字が含まれている場合,JP1/IM - Viewなどで正しく表示されない場合があります。また,転送設定ファイル(forward),ログファイルトラップ機能の動作定義ファイル,イベントログトラップ機能の動作定義ファイルでの外字の使用もサポートしていません。外字を指定した場合,JP1イベントが正しく転送されなかったり,正しくトラップされなかったりする場合があります。
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