JP1/Base 運用ガイド
バージョン5以前の製品であるJP1/SES,JP1/AJS,JP1/IMまたはJP1/OJEとの互換性に関する注意事項を説明します。
- JP1/Baseのイベントサービスを稼働させるホストでは,JP1/SES,JP1/AJSおよびJP1/IMに関して次の注意事項があります。
- JP1/SESのイベントサーバ,またはリモートマネージャーを稼働させないこと。
- JP1/AJSを稼働させないこと。
- JP1/IMを稼働させないこと。
- 次に示す条件に当てはまる他ホストへイベントを転送する場合,自ホストのJP1/Baseの設定で,これらの他ホストがJP1/SESのプロトコル(SESプロトコル)を利用していることを指示する必要があります。
自ホストのイベントサーバ設定ファイル(conf)に,次に示す内容を追加してください。
- JP1/BaseまたはJP1/IMを稼働しないでJP1/SESを使用するUNIXマシンの場合
- JP1/BaseまたはJP1/IMを稼働しないでJP1/AJSを使用するWindowsマシンの場合
- JP1/SESのプロトコルを装備したメインフレームマシンとの間でJP1イベントを送受信する場合(JP1/OJE連携)
remote-server ホスト名 ses
なお,次のように指定することによって,逆にJP1/SESのプロトコルを標準とすることもできます。
remote-server * ses
この場合,JP1/Baseを稼働させる各ホストについて,次に示す設定が必要です。
remote-server ホスト名 keep-alive
または
remote-server ホスト名 close
- JP1/Baseの起動中にJP1/SES,JP1/AJSまたはJP1/IMをアンインストールした場合,JP1/SES,JP1/AJSまたはJP1/IMのイベントを送受信できなくなります。この場合,JP1/Baseを再起動すれば,再びJP1/SES,JP1/AJSまたはJP1/IMのイベントを送受信できるようになります。
- JP1/SES互換機能,JP1/AJS互換機能には,同時に接続できる擬似オペレーターの最大数に制限があります。擬似オペレーターとは,JP1/SESイベントを取得するプログラムのことを指します。
JP1/SES互換機能に接続できる擬似オペレーター数は最大32です。擬似オペレーター数が32を超えないようにしてください。擬似オペレーターとなるプログラムの詳細については,インストールされている日立製品の各マニュアルを参照してください。
JP1/AJS互換機能に接続できる擬似オペレーター数は最大52です。そのうち20は,JP1/AJS2のajsevgetコマンド専用です。同時に起動するajsevgetコマンド数が20を超えないようにしてください。また,残り32は,JP1/Open Job Entry Client for VOS3,JP1/Open Job Entry Client for VOS1およびJP1/Open Job Entry Client for VOSKのカスタムジョブ用として用意されています。同時に実行するカスタムジョブ数が32を超えないようにしてください。
- 次に示す適用OSにインストールされたJP1/Baseでは,JP1/SESプロトコルによるイベント受信はできますが,イベント転送はできません。
- Windows Server 2008
また,Solaris非大域ゾーンにインストールされたJP1/Baseでは,JP1/SESプロトコルを使用できません。
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