JP1/Base 運用ガイド

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6.3 イベントサービス環境の設定手順

イベントサービス環境の設定,設定の変更,および動作状況の確認の方法について説明します。

<この節の構成>
(1) 設定する
(2) イベントサービスの動作環境を変更する
(3) JP1イベントの転送設定を変更する
(4) イベントサービスの動作状況を確認する

(1) 設定する

イベントサービス環境の設定手順を次に示します。

  1. イベントサービスの動作環境を設定する。
    イベントサービスの動作環境の設定については,「6.4 イベントサービスの動作環境の設定」を参照してください。
  2. JP1イベントの転送設定をする。
    JP1イベントの転送設定については,「6.5 JP1イベントの転送設定」を参照してください。
  3. 設定を有効にする。
    イベントサービスを起動すると,設定が有効になります。

    Windowsの場合
    JP1/Baseの起動管理機能によってシステム起動時にイベントサービスが自動起動するようにデフォルトで設定されています。起動管理機能の詳細については,「5. サービスの起動順序および終了順序の設定(Windows限定)」を参照してください。

    UNIXの場合
    jevstartコマンドを実行します。

(2) イベントサービスの動作環境を変更する

イベントサービスの動作環境を変更する手順を次に示します。

  1. 各設定ファイルを編集する。
    イベントサーバインデックスファイル(index),イベントサーバ設定ファイル(conf),またはAPI設定ファイル(api)を編集します。
  2. 各設定ファイルの変更内容を有効にする。
    イベントサービスを再起動すると,変更内容が有効になります。

    Windowsの場合
    コントロールパネルの[サービス]ダイアログボックスで,「JP1/Base Event」の名称のサービスを終了したあと,再起動してください。

    UNIXの場合
    jevstopコマンドでイベントサービスを終了したあと,jevstartコマンドで再起動してください。

(3) JP1イベントの転送設定を変更する

JP1イベントの転送設定を変更する手順を次に示します。

  1. 転送設定ファイル(forward)を編集する。
  2. 転送設定ファイル(forward)の変更内容を有効にする。
    転送設定ファイルをリロードするか,イベントサービスを再起動すると,変更内容が有効になります。
    • 転送設定ファイルをリロードする
      システムの運用中に設定を有効にできます。次のコマンドを実行してください。
      jevreload
    • イベントサービスを再起動する

    Windowsの場合
    コントロールパネルの[サービス]ダイアログボックスで,「JP1/Base Event」の名称のサービスを終了したあと,再起動してください。

    UNIXの場合
    jevstopコマンドでイベントサービスを終了したあと,jevstartコマンドで再起動してください。

(a) 定義収集・配布機能の利用

転送設定ファイルの情報は,定義収集・配布機能を利用して,JP1/IM - Managerのシステム構成で定義された上位ホストから下位ホストに一括して配布できます。マネージャーホストから,転送設定情報をコマンドで各ホストに配布すると,転送設定ファイルを更新できます。また,配布に成功した時点で各ホストの転送設定がリロードされ,更新された情報を基にイベント転送が開始されます。

定義収集・配布機能の詳細については,「8. イベントサービスの定義情報の収集と配布(JP1/IM限定)」を参照してください。

(b) 転送設定ファイル(forward)のリロード時の注意事項

転送設定ファイルのリロード時にJP1イベントが転送中だった場合,その転送は中断され,転送に失敗したと見なされます。このため,リロード後に転送に失敗したJP1イベントから転送を再開するように,イベントサーバ設定ファイル(conf)のforward-limitパラメーターでリトライ時間を設定しておく必要があります。デフォルトでは,転送に失敗した場合は転送がリトライされます。

(c) JP1/IM - Manager使用時の転送設定ファイルのリロードについて

転送設定ファイルの転送設定ブロックにto-upper形式を指定している場合は,JP1/IM - Managerのシステム構成に従ってJP1イベントを転送します。JP1/IM - Managerのシステム構成が変更になった場合でも,JP1/IM - Managerでシステム構成を定義するjbsrt_distribコマンド実行時に,転送設定ファイルもリロードされます。そのため,JP1/IM - Managerのシステム構成が変更になっても,各ホスト上でjevreloadコマンドを実行する必要はありません。

jbsrt_distribコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス」を参照してください。

注意事項
06-00のJP1/Baseがインストールされたホストと06-51以降のJP1/Baseがインストールされたホストが混在する環境でシステム構成している場合,jbsrt_distribコマンドを実行しても,構成定義情報の配布は行われますが,06-00のJP1/Baseがインストールされたホストでは転送設定ファイルはリロードされません。
06-00のJP1/Baseがインストールされたホストでは,イベントサービスを再起動する必要があります。

(4) イベントサービスの動作状況を確認する

イベントサービスが稼働しているかどうかを確認したい場合は,次のコマンドを実行してください。戻り値によって,イベントサービスの動作状況を確認できます。

jevstat

戻り値を次の表に示します。

戻り値 イベントサービスの動作状況
0 すべての子プロセスが起動している
1 異常終了(コマンドの処理でエラーが発生)
4 一部の子プロセスが起動している
8 すべて停止している
12 異常終了(イベントサーバがエラーを返した)

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