JP1/Base 運用ガイド

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5.4 サービスが起動するタイミングを設定する

起動順序定義ファイルに指定したサービスが起動するタイミングを,指定した時間待機させることができます。これによって,OSによるサービス起動との競合による起動の失敗を回避できます。

また,指定した時間内にサービスが正常に起動したかどうかを確認できます。指定した時間内に正常に起動しなかった場合は,Windowsのイベントログおよび統合トレースログにメッセージKAVA4107-Wが出力されます。このメッセージが出力されている場合は,起動していないサービスがないか確認し,該当するサービスを手動で起動してください。

設定の詳細について次に説明します。

<この節の構成>
(1) 設定手順
(2) 格納先ディレクトリ
(3) パラメーター
(4) 注意事項

(1) 設定手順

設定手順について説明します。

(a) 設定する

  1. サービス起動遅延時間/タイマー監視時間定義ファイル(Jp1svprm_wait.dat)を編集する。
  2. 定義を反映する。
    OSを再起動してください。
    または,起動順序定義ファイルに指定しているすべてのサービスを停止したあと,JP1/Base Control Serviceサービスを再起動してください。

(b) 設定を無効にする

  1. サービス起動遅延時間/タイマー監視時間定義ファイル(Jp1svprm_wait.dat)を削除するか,ファイル名を別の名称に変更する。
  2. 設定を無効にする。
    OSを再起動してください。
    または,起動順序定義ファイルに指定しているすべてのサービスを停止したあと,JP1/Base Control Serviceサービスを再起動してください。

(2) 格納先ディレクトリ

サービス起動遅延時間/タイマー監視時間定義ファイルのサンプル(Jp1svprm_wait.dat.sample)をJp1svprm_wait.datのファイル名でコピーして編集してください。

コピー元
インストール先フォルダ\conf\boot\Jp1svprm_wait.dat.sample

コピー先
インストール先フォルダ\conf\boot\Jp1svprm_wait.dat

(3) パラメーター

指定するパラメーターを次に示します。

[StartTimeControl]
DelayTime=サービス起動処理の遅延時間(秒)
SurveillanceTime=タイマー監視時間(秒)

サービス起動処理の遅延時間には,起動順序定義ファイルに指定したサービスの起動を待機させる時間を1〜900(秒)の範囲で指定します。

タイマー監視時間には,サービスの起動を監視する時間を60〜900(秒)の範囲で指定します。タイマー監視時間に指定した時間内にサービスが正常に起動しなかった場合,Windowsのイベントログおよび統合トレースログにメッセージが出力されます。

(4) 注意事項

注意事項を次に示します。

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