JP1/Base 運用ガイド
ここでは,Windows版JP1/Baseのユーザー管理機能の設定をする際の注意事項について説明します。
- JP1/BaseのGUI,[JP1/Base環境設定]ダイアログボックスで,認証サーバの設定やJP1ユーザーの登録をする際に,JP1/Baseのサービスを起動および停止することがありますが,次のような場合には,JP1/Baseのサービスの起動や停止に失敗することがあります。
JP1/Baseのサービスの起動や停止に失敗した場合,[JP1/Base環境設定]ダイアログボックスを一度閉じ,エラーダイアログボックスに表示されたサービスがコントロールパネルの[サービス]ダイアログボックスから起動および停止できることを確認してください。サービスを起動および停止できる場合は,再度[JP1/Base環境設定]ダイアログボックスを表示し,設定してください。サービスを起動および停止できなかった場合は,該当するサービスの資料を,資料採取ツールを使って採取し,システム管理者に連絡してください。
- Windowsの[サービス]ダイアログボックスで[スタートアップ]が「自動」になっているすべてのサービスが起動を完了していない場合
- JP1/Base,JP1/IM,またはJP1/AJS2のサービスが起動処理中,または停止処理中の場合
- JP1/Base,JP1/IM,またはJP1/AJS2のサービスが起動,または停止できない状態の場合
- ユーザーマッピングの設定をしたあと,OSが管理するパスワード情報を変更した場合,JP1/Baseのユーザーマッピングで設定したOSユーザーのパスワード管理情報も,合わせて変更する必要があります。変更しなかった場合,JP1/AJS2のジョブ実行やJP1/IM - Managerのリモートコマンド(自動アクション)実行が,失敗するおそれがあります。
なお,JP1/Baseのパスワード管理情報を変更したい場合は,jbsumappassコマンドやjbsrmumappassコマンドを御利用ください。
- クラスタシステムでユーザー管理機能の設定をする場合は,次に示す手順で設定してください。なお,ユーザー管理機能の設定をする前に,「10. クラスタシステムで運用する場合の設定」を参照してクラスタ運用の環境設定をしてください。
認証サーバをクラスタシステムで運用する場合,認証サーバの設定ファイルは次のフォルダに格納されます。
- Windowsの[スタート]メニューから[プログラム]−[JP1_Base]−[環境設定]を選択する。
- [論理ホスト名の選択]ダイアログボックスでユーザー管理機能の設定をしたい論理ホストを選択する。
- 「4.2 ユーザー管理機能の設定(Windowsの場合)」を参照してユーザー管理機能の設定をする。
共有フォルダ名\jp1base\conf\user_acl\
セカンダリー認証サーバを設置する場合は,プライマリー認証サーバの設定ファイルをセカンダリー認証サーバへコピーする必要があります。その際,セカンダリー認証サーバをクラスタ運用するかしないかで,設定ファイルのコピー先が異なってくるので注意が必要です。
- クラスタ運用する場合のコピー先
- 共有フォルダ名\jp1base\conf\user_acl\
設定ファイルをコピーしたあとに,次のコマンドを実行して設定を反映させてください。セカンダリー認証サーバをクラスタ運用しない場合は,-hオプションの指定は不要です。
- クラスタ運用しない場合のコピー先
- インストール先フォルダ\conf\user_acl\
jbs_spmd_reload -h 論理ホスト名
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