JP1/Base 運用ガイド
ここでは,自動起動の設定および自動終了の設定について説明します。
システムの起動時にユーザー管理機能を含むプロセス管理機能,イベントサービス,およびログファイルトラップ管理デーモンを自動起動する場合,インストールとセットアップの完了後,次に示す操作をします。
cd /etc/opt/jp1base cp -p jbs_start.model jbs_startまた,システムの終了時にユーザー管理機能を含むプロセス管理機能およびイベントサービスを自動終了する場合,インストールとセットアップの完了後,次に示す操作をします。
cd /etc/opt/jp1base cp -p jbs_stop.model jbs_stop
- 注意事項
- ログファイルトラップ機能を自動起動する場合,jbs_startを必要に応じて編集してください。この場合,イベントサービスおよびログファイルトラップ機能の管理デーモンの起動後,ログファイルトラップ機能を起動するように設定してください。
- 自動起動および自動終了の設定では,デフォルトで環境変数LANGにCを設定しています。必要に応じて変更してください。
- AIX環境の場合
- AIX環境で自動起動および自動終了する場合は,上記の操作に加え次に示す操作も必要です。
- 旧バージョンの自動起動の設定を解除する。
旧バージョンですでに自動起動が設定されている場合は,/etc/rc.tcpipファイルの記述内容を確認してください。次に示す記述があるときは削除します。
バージョン6のJP1/BaseおよびJP1/Baseを前提とする製品の場合
test -x /etc/opt/jp1base/jbs_start && /etc/opt/jp1base/jbs_start
test -x /etc/opt/jp1cons/jco_start && /etc/opt/jp1cons/jco_start
test -x /etc/opt/jp1cons/jajs_start && /etc/opt/jp1ajs2/jajs_start
バージョン5のJP1/IM - Agentの場合
test -x /etc/opt/jp1_ima/ima_start && /etc/opt/jp1_ima/ima_start
- 自動起動を設定する。
mkitabコマンドで,/etc/inittabファイルにJP1/Baseの記述を追加します。
mkitab -i hntr2mon "jp1base:2:wait:/etc/opt/jp1base/jbs_start"
手順1で解除したJP1/Baseを前提とする製品の自動起動を,再び自動起動に設定する場合は,jp1baseの行のあとに,mkitabコマンドでその製品の記述を追加してください。記述方法については,その製品のリリースノートを参照してください。
- 設定内容を確認する。
lsitabコマンドで,/etc/inittabファイルの設定内容を確認します。
lsitab -a
コマンドの実行結果が表示されます。
プロセスを起動する順序のとおり,hntr2mon(統合トレース機能),jp1baseの順に記述されていることを確認してください。
init:2:initdefault:
brc::sysinit:/sbin/rc.boot 3 >/dev/console 2>&1 # Phase 3 of system boot
:
:
hntr2mon:2:once:/opt/hitachi/HNTRLib2/etc/D002start
jp1base:2:wait:/etc/opt/jp1base/jbs_start
- 旧バージョンの自動終了の設定を解除する。
旧バージョンですでに自動終了が設定されている場合は,/usr/sbin/shutdownファイルの記述内容を確認してください。次に示す記述があるときは削除します。
バージョン6のJP1/BaseおよびJP1/Baseを前提とする製品の場合
test -x /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop && /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop
test -x /etc/opt/jp1cons/jco_stop && /etc/opt/jp1cons/jco_stop
test -x /etc/opt/jp1base/jbs_stop && /etc/opt/jp1base/jbs_stop
バージョン5のJP1/IM - Agentの場合
test -x /opt/jp1_ima/bin/ima_shutdown && /opt/jp1_ima/bin/ima_shutdown
また,次に示す記述は,統合トレース機能 03-03-/B以前の自動停止設定です。この記述があるときは削除してください。
test -x /opt/hitachi/HNTRLib2/bin/hntr2kill && /opt/hitachi/HNTRLib2/bin/hntr2kill
- 自動終了を設定する。
JP1/Baseを前提とする製品の記述のあとに,テキストエディターで,/etc/rc.shutdownファイルにJP1/Baseの記述を追加します。
test -x /etc/opt/jp1base/jbs_stop && /etc/opt/jp1base/jbs_stop
test -x /opt/hitachi/HNTRLib2/etc/D002stop && /opt/hitachi/HNTRLib2/etc/D002stop
手順4で解除したJP1/Baseを前提とする製品の自動終了を,再び自動終了に設定する場合は,jp1baseの行の前に,その製品の記述を追加してください。記述方法については,その製品のリリースノートを参照してください。
- 終了時の処理を追加する。
/etc/rc.shutdownファイルの最後に,次に示す1行を追加してください。
exit 0
/etc/rc.shutdownスクリプトは,最後に実行したコマンドの終了コードが「0」以外の場合は,エラーと認識しシャットダウン処理を中断します。
- 注意事項
- 自動起動および自動終了の設定では,デフォルトで環境変数LANGにCを設定しています。必要に応じて変更してください。
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