JP1/Base 運用ガイド

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2.3.5 セットアップ前の作業

UNIXの場合,JP1/Baseのインストール後,セットアップする前に次に示す操作をする必要があります。

<この項の構成>
(1) カーネルパラメーターの調整
(2) 言語種別の設定

(1) カーネルパラメーターの調整

カーネルパラメーターを調整し,JP1/Baseの実行に必要なリソースを割り当ててください。調整が必要なカーネルパラメーターはOSごとに異なります。詳細は,「付録G カーネルパラメーター一覧」を参照してください。

カーネルパラメーターとは,UNIXシステムが使用するリソースを調整して最適化するための設定です。次のような値を調整します。

カーネルパラメーターについての詳しい説明は,各OSのマニュアルやUNIXの参考文献を参照してください。

(2) 言語種別の設定

言語種別を環境変数LANGで設定します。各OSで使用できる文字コードと環境変数LANGの値を次の表に示します。

表2-3 環境変数LANGに指定できる値

OS 言語種別 文字コード 環境変数LANGの値
HP-UX 日本語 シフトJISコード ja_JP.SJISまたはjapanese
EUCコード ja_JP.eucJPまたはjapanese.euc
英語 C
Solaris 日本語 シフトJISコード ja_JP.PCK
EUCコード jaまたはjapanese
英語 C
AIX 日本語 シフトJISコード Ja_JP.IBM-932またはJa_JP
EUCコード ja_JP.IBM-eucJPまたはja_JP
英語 C
Linux 日本語 シフトJISコード 使用不可
EUCコード 使用不可
UTF-8コード ja_JP.UTF-8またはja_JP.utf8
英語 C

JP1/Baseの動作する言語種別を,以下のように設定してください。

(a) 言語種別の設定手順

言語種別の設定手順を次に示します。

  1. jp1bs_env.confを編集する。
    /etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_env.confファイルをエディターで開き,上記の表に従った環境変数LANGの値を設定します。この定義は,JP1/Baseの次回起動時から有効となります。
  2. jp1bs_param.confを編集する。
    /etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_param.confファイルをエディターで開き,"LANG"="文字コード"で文字コードを指定します。ここで設定した文字コードは,JP1/IM - ManagerおよびJP1/AJS2で有効となります。設定できるコードを次に示します。

    日本語SJISコードを使用する場合:SJIS

    日本語EUCコードを使用する場合:EUCJIS

    日本語UTF-8コードを使用する場合:UTF-8

    英語コードを使用する場合:C
  3. ファイルを保存したあと,スーパーユーザー権限で次に示すコマンドを実行する。
    /opt/jp1base/bin/jbssetcnf /etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_param.conf

(b) 文字コード互換モードの設定

●文字コード互換モードの設定手順(Linux限定)

文字コード互換モードの設定手順を次に示します。

  1. モデルファイル(jbslm_setup.conf.model)をコピーして,jbslm_setup.confを作成する。

    jbslm_setup.conf.modelの格納先
    /etc/opt/jp1base/conf/

    指定するパラメーター
    パラメーターの形式を次に示します。
    [JP1_DEFAULT\JP1BASE\]
    "LANG_MODE"=dword:{00000000 | 00000001}
     0:文字コード互換モードで動作しない。
     1:文字コード互換モードで動作する。日本語UTF-8コードから日本語EUCコードへ変換する。
    論理ホストの場合,JP1_DEFAULTを論理ホスト名に置き換えてください。
  2. jbssetcnfコマンドを実行する。
    jbssetcnfコマンドの詳細については,「13. コマンド」の「jbssetcnf」を参照してください。
  3. JP1/Baseを再起動する。

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