9.2.1 Active Directoryユーザーグループの関連情報出力コマンド
引数で指定したActive Directoryサーバーに接続し,ユーザーとグループの一覧をCSV形式で出力します。Active DirectoryのユーザーとグループをEnterprise Searchのユーザーとして登録する場合に,このコマンドを使用します。
(1) 形式
IwsADUserGroupInfoCSV.bat [-t 共通クローラー識別子] -a Active Directoryドメイン名 [-s] [-p ポート番号] [-h 接続先Active Directoryホスト名] -u ユーザー名 [-w パスワード] -o 出力先ファイルパス -v ユーザー一覧出力ファイルパス [-f] [-m モード番号]
(2) 引数
- -t 共通クローラー識別子
-
Enterprise Search内で同一のActive Directoryドメインと認識するための共通クローラー識別子を指定します。
指定できる文字数は,半角英数字で10文字以内です。
指定を省略した場合は,CSVファイルに共通クローラー識別子は出力されません。
- -a Active Directoryドメイン名
-
接続先のActive Directoryのドメイン名を指定します。
例:xxx.yyy.hitachi.co.jp
- -s
-
SSLでActive Directoryと通信する場合に指定します。
- -p ポート番号
-
Active Directory接続時に,デフォルトのポート番号以外のポートに接続する場合に指定します。デフォルトのポート番号は,ldapの場合389,ldapsの場合636です。指定できる値の範囲は1〜65535です。
- -h 接続先Active Directoryホスト名
-
-aで指定したActive Directoryドメイン名がDNSで解決できない環境の場合,代わりに接続する接続先のホスト名を指定します。
- -u ユーザー名
-
Active Directoryに接続する際に使用するユーザー名を指定します。接続先のActive Directoryで,ユーザー情報の抽出を行える権限を持つユーザー名を指定してください。
- -w パスワード
-
Active Directoryに接続する際に使用するパスワードを指定します。
- -o 出力先ファイルパス
-
CSVファイルの出力先パスを,絶対パス形式で指定します。指定できる文字数はアスキー形式で200文字以内です。なお,文字数のチェックはされません。
- -v ユーザー一覧出力ファイルパス
-
Active Directoryのユーザー情報をEnterprise Searchのユーザーとして一括登録する場合に作成するCSVファイルの参考とするために出力します。
出力形式を次に示します。各名称はActive Directoryのユーザー情報表示項目に準拠します。ユーザー数分が出力されます。
*UPDATE,ユーザー ログオン名,,表示名,電子メール,0,0,1,,部署,ログインIDに対応するユーザー関連
- -f
-
-o,または-vで指定した出力先パスにすでにファイルが存在していた場合に,上書きするときに指定します。
-fの指定を省略した場合で,すでにファイルが存在していたときや,同一パスのディレクトリがすでに存在していたときは,エラーとなります。
- -m モード番号
-
-oまたは-vを指定して出力するユーザー情報の形式のモードを指定します。指定できる値は次のとおりです。
1:LDAP DN形式
2:ログインIDの独自形式
-mの指定を省略した場合は、モード番号1が仮定されます。
(3) 入出力
- 入力
-
なし。
- 出力
-
なし。
(4) 終了コード
- 0:正常終了
-
Active Directoryユーザー,およびグループの関連情報が正常に出力された場合に出力されます。
- 10:異常終了
-
引数エラーで終了した場合に出力されます。
Active Directoryユーザー,およびグループの関連情報は出力できませんでした。
- 20:異常終了
-
Active Directoryユーザー,およびグループの関連情報の出力に失敗した場合に出力されます。