Collaboration - Mail システム管理者ガイド

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2.11.1 Collaboration - Mailのプロパティの設定方法

Collaboration - Mailの動作をプロパティファイルに設定します。プロパティファイルには,Collaboration - Mail固有のプロパティファイル(hptl_clb_cml.properties)と共通プロパティファイル(hptl_clb_ccu.properties)の二つがあります。

プロパティファイルを変更するには,テキストエディタなどを使用します。ただし,Windowsのメモ帳を使用してプロパティファイルを編集すると,ファイルを保存したときに,ファイルの先頭に「BOM」と呼ばれる制御コードが自動的に挿入されてしまいます。このため,Windowsのメモ帳で編集したプロパティファイルを使用すると,エラーになる場合があります。プロパティファイルを変更する場合は,必ずWindowsのメモ帳以外のテキストエディタを使用してください。

プロパティファイルはuCosminexus Portal Frameworkの起動時に一度だけ参照されます。ポートレットの動作中にプロパティファイルを変更した場合は,その内容をポートレットに反映するためにuCosminexus Portal Frameworkを再起動してください。

Collaboration - Mailのプロパティファイルの設定内容を表2-17に示します。

表2-17 Collaboration - Mailのプロパティファイルの設定内容

項番 プロパティ名 設定内容 デフォルト値 省略の可否
1 hptl_clb_cml_gmax_hostname Groupmax Mail Serverアドレス localhost ×
2 hptl_clb_cml_gmax_mail_port Groupmax Mail Serverのポート番号 9,100 ×
3 hptl_clb_cml_gmax_auth_port Groupmax Mail Serverの認証ポート番号 9,052 ×
4 hptl_clb_cml_max_attached_filesize 添付ファイルのサイズの合計の上限値 5(MB) ×
5 hptl_clb_cml_logPath ログファイルの出力先のフォルダ Collaboration Portalインストールディレクトリ\\clb_home\\log ×
6 hptl_clb_cml_logLevel ログレベル 20 ×
7 hptl_clb_cml_logFileNum ログファイルの面数 16 ×
8 hptl_clb_cml_logfileSize ログファイルのサイズ 10,485,760(バイト) ×
9 hptl_clb_cml_logEncoding ログファイルの文字コード UTF-8 ×
10 hptl_clb_cml_db_schema メール保存用のベータベースのスキーマ名 空白行
11 hptl_clb_cml_filter_history フィルタリング条件として指定した主題,送信者および宛先を履歴として保存する個数 15
12 hptl_clb_cml_workFolderPath ワークファイルを作成するフォルダ カレントディレクトリ※1
13 hptl_clb_cml_addressCheck メール送信時に,「@」を含む宛先をE-mailアドレスとして判別するかどうか auto
14 hptl_clb_cml_mainWindowWidth [メール]ポートレットを別ウィンドウに表示させたときの幅 750(ピクセル)
15 hptl_clb_cml_mainWindowHeight [メール]ポートレットを別ウィンドウに表示させたときの高さ 570(ピクセル)
16 hptl_clb_cml_editmailWidth [メール作成]画面の幅 670(ピクセル)
17 hptl_clb_cml_editmailHeight [メール作成]画面の高さ 480(ピクセル)
18 hptl_clb_cml_viewmailWidth 別ウィンドウ表示画面(受信,送信共通)の幅 670(ピクセル)
19 hptl_clb_cml_viewmailHeight 別ウィンドウ表示画面(受信,送信共通)の高さ 480(ピクセル)
20 hptl_clb_cml_addressbookWidth [宛先台帳]画面の幅 810(ピクセル)
21 hptl_clb_cml_addressbookHeight [宛先台帳]画面の高さ 490(ピクセル)
22 hptl_clb_cml_application_name アプリケーション名 hptlclbcml ×
23 hptl_clb_cml_character_encoding 文字コード UTF-8 ×
24 hptl_clb_cml_jsp_content_type コンテントタイプ text/html;charset=UTF-8 ×
25 hptl_clb_cml_jndi_datasource_name データソース名 java:comp/env/jdbc/CMLDB ×
26 hptl_clb_cml_single_sign_on_login uCosminexus Portal Framework以外のシングルサインオンプログラムでユーザ認証して,Groupmax Mail Serverへ接続するかどうか false
27 hptl_clb_cml_unchangeableAddressCheck [設定]画面([全般]タブを選択している場合)の,[メール送信時,宛先確認画面を必ず表示する。]チェックボックスを変更可能にするかどうか Off
28 hptl_clb_cml_useEmailComment 宛先にE-mailコメントとして名前を設定してメールを送信できるようにするかどうか Off
29 hptl_clb_cml_max_signature_num 保存できる署名の数の上限 3
30 hptl_clb_cml_fromMLF メールに添付されているメールファイル(ファイル名.mlf)を表示させる際に,ファイルを開くのか,またはダウンロードするのかを確認するかどうか confirm
31 hptl_clb_cml_max_signature_name_size 署名のタイトルに指定できる文字数の上限 25
32 hptl_clb_cml_checkEmailAddressLevel メール送信時のE-mailアドレスの確認レベル 1
33 hptl_clb_cml_displayOrgName [宛先確認]画面の[所属組織]に表示される組織名 OrgName
34 hptl_clb_cml_useAgent エージェント機能を使用するかどうか Off
35 hptl_clb_cml_agent_server_num 使用するGroupmax Agent Serverの台数 空白行
36 hptl_clb_cml_agent_hostname_XX※2 Groupmax Agent Serverのホスト名またはIPアドレス 空白行
37 hptl_clb_cml_agent_port_XX※2 Groupmax Agent Serverのポート番号 空白行
38 hptl_clb_cml_agent_name_XX※2 Groupmax Agent Serverの名称 空白行
39 hptl_clb_cml_agent_timeout_XX※2 Groupmax Agent Serverとのソケット通信時のタイムアウト時間 30,000(ミリ秒)
40 hptl_clb_cml_standard_language 送信者または宛先の表示言語 Ja
41 hptl_clb_cml_useDatabase メール保存用のデータベースを使用するかどうか On
42 hptl_clb_cml_maxSaveMailSize データベースに保存できるメールのサイズの上限値 -1
43 hptl_clb_cml_receiveSizeMax メールサーバから取得するメールの上限数 0
44 hptl_clb_cml_addrJudgeLogic 宛先台帳に宛先を登録する際に,宛先がE-mailアドレスなのか,またはニックネームなのかということを判別する方法 format
45 hptl_clb_cml_maxParseCount メール送信時にアクセス権を設定する対象に数える配布URLの最大値 0
46 hptl_clb_cml_attention_AttachedFile ファイルが添付されているメールが送信された場合に,メッセージを表示するかどうか Off
47 hptl_clb_cml_getMainEmailAddress 兼任ユーザの宛先から主体ユーザのE-mailアドレスを取得するかどうか Off
48 hptl_clb_cml_displayCopyClipboardMenu [宛先をクリップボードへコピー]メニューを表示するかどうか On
49 hptl_clb_cml_saveFileShare メール作成時にファイルの添付方法を選択できるようにするかどうか Off
50 hptl_clb_cml_errorSaveFile ファイル共有に登録できなかったファイルをメールに添付するかどうか cancel
51 hptl_clb_cml_warnAttachedFileSharing ファイル共有に登録されているファイルをメールに添付しようとしたときに,警告メッセージを表示させるかどうか Off
52 hptl_clb_cml_AutomaticInsertionPoint 署名および配布URLの,メール本文への挿入位置を変更できるようにするかどうか Off
53 hptl_clb_cml_cacheTemporaryList 受信メールおよび送信済みメールの一覧情報をキャッシュに保存するかどうか On
54 hptl_clb_cml_saveMailListScreen [受信メール一覧]画面,および[送信済みメール一覧]画面から,データベースへメールを保存できるようにするかどうか Off
55 hptl_clb_cml_moveMailListScreen [受信メール一覧]画面,および[送信済みメール一覧]画面から,データベースへメールを移動できるようにするかどうか Off
56 hptl_clb_cml_attachFileDisplayStyle 添付ファイルを表示する形式 oneLine
57 hptl_clb_cml_priorityExternalAddressType 外部宛先のE-mailコメントとE-mailアドレスのどちらを優先して表示するか comment
58 hptl_clb_cml_checkNewMail 定期的に新着メールの有無を確認できるようにするかどうか Off
59 hptl_clb_cml_checkIntervalMin 新着メールの有無を確認する間隔の最小値 30(分)
60 hptl_clb_cml_adbk_maxEntryNum 一つの宛先台帳に登録できるフォルダおよび宛先の上限 1,000 ×
61 hptl_clb_cml_adbk_group_access_set グループ宛先台帳を使用するかどうか none
62 hptl_clb_cml_adbk_group_create_user_list グループ宛先台帳を作成できるユーザ 空白行
63 hptl_clb_cml_adbk_group_create_org_list グループ宛先台帳を作成できる組織 空白行
64 hptl_clb_cml_adbk_specify_owner_create_group グループ宛先台帳作成時に,所有者を変更できるかどうか true
65 hptl_clb_cml_adbk_specify_owner_edit_group グループ宛先台帳の設定変更時に,所有者を変更できるかどうか false
66 hptl_clb_cml_adbk_group_delete グループ宛先台帳の所有者が,所有しているグループ宛先台帳を削除できるかどうか true
67 hptl_clb_cml_adbk_sort_address_list 宛先台帳の宛先一覧をソートできるようにするかどうか false
68 hptl_clb_cml_sortOut メールの振り分けができるようにするかどうか Off
69 hptl_clb_cml_displaySortOutFolderShortcut ナビゲーションビューに振り分けフォルダへのショートカットを表示できるようにするかどうか Off

(凡例)
○:省略できる
×:省略できない
△:条件によって省略できる

注※1
この項目は,インストール時の初期値には「Collaboration - Mailインストールディレクトリ\\temp\\cml\\work」が指定されていますが,設定を省略した場合(デフォルト)はカレントディレクトリが指定されます。

注※2
XX」には,1からhptl_clb_cml_agent_server_numで指定した数までの数値を指定します。

旧バージョンの設定内容を引き継ぐ場合
旧バージョンのCollaboration - Mailの設定内容を引き継ぐ場合は,旧バージョンのプロパティファイルを使用します。
  • Collaboration - Mail 01-00からバージョンアップする場合
    表2-17の項番9〜項番69のプロパティをコピーして,Collaboration - Mail 01-00のプロパティファイルに追加してください。
  • Collaboration - Mail 01-10からバージョンアップする場合
    表2-17の項番14の値を750に変更してください。また,項番20,項番21および項番27〜項番69のプロパティをコピーして,Collaboration - Mail 01-10のプロパティファイルに追加してください。
  • Collaboration - Mail 01-20以降のバージョンからバージョンアップする場合
    移行前のバージョンのhptl_clb_cml.propertiesのバックアップを取ります。今バージョンのhptl_clb_cml.propertiesに,バックアップを取ったhptl_clb_cml.propertiesの内容を反映してください。
旧バージョンから移行する場合の作業の詳細は「付録D 旧バージョンから移行する場合の設定」を参照してください。