ユーザインタフェースAPI

Exceptionクラスについて説明します。

COBOLアクセスをEnterprise Beanとして使用する場合のエラーは，Exceptionクラスで取得してください。エラー情報を取得する場合，ExceptionクラスのメソッドgetMessage()に例外情報の文字列を返します。

COBOLアクセスでは，エラー情報を解析するためのクラス(J2CBErrorUtil)を用意しています。J2CBErrorUtilクラスのメソッドを使用して，COBOLで発生したエラー情報などを取得します。

プログラム中からこれらのメソッドを使用し，取得したい例外情報を参照できます。

[ J2CBErrorUtilクラス ]

 
public class J2CBErrorUtil implements java.io.Serializable

機能：エラー情報の解析

コンストラクタの詳細：public J2CBErrorUtil (String s)

パラメタ：s－例外情報の文字列

J2CBErrorUtilクラスを記述したServletの例を次に示します。

 
  try {
    remoteobj=homeobj.create();
  } catch (Exception e) {
    J2CBErrorUtil wkobj=new J2CBErrorUtil(e.getMessage());
    out.println("Create時エラー発生 :");
    out.println("<p>getEJBCblErrorCode=" + wkobj.getEJBCblErrorCode() + "</p>");
    out.println("<p>getEJBCblMessageID=" + wkobj.getEJBCblMessageID() + "</p>");
    out.println("<p>getEJBDetailMessage=" + wkobj.getEJBDetailMessage() + "</p>");
    out.println("<p>getEJBErrorCode=" + wkobj.getEJBErrorCode() + "</p>");
    out.println("<p>getEJBMessage=" + wkobj.getEJBMessage() + "</p>");
    out.println("<p>getEJBName=" + wkobj.getEJBName() + "</p>");
    e.printStackTrace();
    return;
  }

J2CBErrorUtilクラスで提供するメソッドの一覧を表8-6に示します。

表8-6　J2CBErrorUtilクラスの提供メソッド一覧

項番	メソッド名	機能
1	getEJBCblErrorCode	COBOL UAPの呼び出しで発生した例外コードを取得する。
2	getEJBCblMessageID	該当するCOBOL実行時エラーメッセージIDを取得する。
3	getEJBDetailMessage	COBOL実行時エラーメッセージIDに対応するメッセージを取得する。
4	getEJBErrorCode	COBOLアクセスで発生した例外情報コードを取得する。
5	getEJBMessage	COBOLアクセスで発生した例外情報コードに対するメッセージ文字列を取得する。
6	getEJBName	COBOLアクセスで発生した例外名を取得する。

J2CBErrorUtilクラスのメソッドについて説明します。

＜この項の構成＞: (1)　例外コードの取得; (2)　実行時エラーメッセージID取得; (3)　該当エラーメッセージの取得; (4)　COBOLアクセスの例外情報コードの取得; (5)　COBOLアクセスのメッセージ取得; (6)　例外名の取得

(1)　例外コードの取得

[ getEJBCblErrorCode メソッド ]

 
public java.lang.String getEJBCblErrorCode()

戻り値：null／x00002135（8501）／そのほかのコード（例外種別コード）

null：COBOLアクセスで異常終了した。

x00002135（8501）：実行時デバッグ機能オプション^※1またはテストデバッグ機能オプション^※2を指定したCOBOL UAPで異常終了した場合，またはCOBOL実行時エラーが発生して異常終了した場合，当コードを返します。getCblMessageID メソッドなどからエラー情報を取得して原因を調査してください。

そのほかのコード：実行時デバッグ機能オプション^※1またはテストデバッグ機能オプション^※2の指定がないCOBOL UAPで例外が発生した場合，システムの例外種別コード値を返します。

注※1　実行時デバッグ機能オプション

-DebugInf
-DebugInf,Trace
-DebugCompati
-DebugData
-DebugRange

注※2　テストデバッグ機能オプション

-TDInf
-CVInf

(2)　実行時エラーメッセージID取得

(3)　該当エラーメッセージの取得

(4)　COBOLアクセスの例外情報コードの取得

[ getEJBErrorCode メソッド ]

 
public java.lang.String getEJBErrorCode()

戻り値：例外情報コード: COBOLアクセスで発生した例外情報コードを取得します。; 例外情報コードは，先頭に”J2CB”が付加された11けたのコード値です。; 例外情報コードは，「付録F　例外情報コード一覧」の「表F-2　JavaBean用エラー発生場所（メソッド）コード」と「表F-3　EJB用エラー発生場所（メソッド）コード」を参考にしてください。; また，COBOLアクセス以外で発生した例外情報コードは，先頭に"ETC:"が付加されます。; null：情報なし

8.4.1 ユーザインタフェースAPI

(1) 例外コードの取得

(2) 実行時エラーメッセージID取得

(3) 該当エラーメッセージの取得

(4) COBOLアクセスの例外情報コードの取得

(5) COBOLアクセスのメッセージ取得

(6) 例外名の取得

8.4.1　ユーザインタフェースAPI

(1)　例外コードの取得

(2)　実行時エラーメッセージID取得

(3)　該当エラーメッセージの取得

(4)　COBOLアクセスの例外情報コードの取得

(5)　COBOLアクセスのメッセージ取得

(6)　例外名の取得